双極性障害と薬

診断されたときの感想としては、「あぁ助かった」でした。昔からどこか人より生きづらいという感覚はあったので、それに名前を付けてもらえるだけで救われたような気がしました。シンゴジラでも言ってますもんね。「名前はあることに意味がある」って。

幼い頃より身体が強い方ではなかったため、抗生物質の投与や手術、入院の経験もありますが、そのどれよりも双極性障害の初期の治療は辛いものでした。
改めてご説明すると、双極性障害とはいわゆる躁鬱病といわれる病気です。うつ病が抑鬱状態の症状であるのに対して、躁鬱病は躁状態と鬱状態の病相が循環する症状が現れます。(Wikipedia参照)
精神障害の投薬治療は、自分に合わないものを飲み続けると抗生物質以上に副作用が強く苦しくなり、自分に合った薬が見つかるまでが大変です。(私の体感です。)激しい頭痛や目眩に襲われたり、倦怠感から起き上がれないことが日常でした。薬が合わない頃の生活は、あやつり人形そのものです。自我が保てるときだけ、理性に従って外出してボロが出ないように生きていました。集中も保たないので文章を読んだり書くことも苦痛で、でも「できない」というのが怖くて当時は言えなかったです。

2年前期は、そんな感じでろくに学校に行った記憶もないまま半分くらい単位を落として終わりました。病気のことは聞かれてもないのに言う必要ないか、とあまり言わなかったのですが、この頃無差別に言われる「2回生?1番何でも出来る時期じゃん!」というセリフには流石に殺意が湧きました。そりゃ社会人に比べて自由な時間は多いかもしれない。インターンや就活に追われる3回生や卒論に追われる4回生よりも、まだ余裕があるかもしれない。でも薬で身体はボロボロで心に余裕のなかった私にとって、その時間の余裕を使えない苦しみを誰に打ち明ければいいかも分からず、いつも1人で泣いていました。

それでも、夏休みが終わる頃にはなんとか自分に合った薬と分量が見つかり、休学や退学をすることなく なんとか2年後期を迎えることになりました。

#双極性障害 #大学生

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