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残暑お見舞い申し上げます

こんにちは。お元気ですか、お変わりありませんか。わたしは元気にやっています。嘘です、いつも寝不足でギリギリのところをなんとか生きています。

今日は少し気持ちの余裕があるので夏を振り返ってみようと思います。

クロアチア・スラヴォニア地方のカラドジッチェヴォという土地に去年十月に引越して、山形ともコルチュラ島とも違う、初めての特殊な夏を過ごしています。

七月に娘が生まれて夏のほとんどを一室で過ごしていて、体感として外のことはあまりわからないのですが、四十二℃の予報の日もあって暑い夏だったようです(ちなみに今日は十九℃で肌寒いくらいです)。少しだけ外の空気を吸いに玄関から出たとき、あまりの熱気に、外と隔てられてるということをまざまざと感じました。扉一枚の違う世界、赤子との一室と、さらに家の内と外の一枚。

麺好きのわたしにとって、夏は冷やし中華やサラダうどんや冷たい肉蕎麦(山形の夏を思い出します)など最高の季節なのですが、今年は玄米だけを食べていました。お湯を沸かして麺を茹でる時間もエネルギーもなかったこともありますが、玄米の栄養をとにかく体が欲していました。夫が大鍋で炊いた玄米一キロは二日で空になりました。塩とオリーブオイルだけで無限に食べられる気がして、成長期運動部男子に体が乗っ取られたような不思議な食欲でした。

春に畑に植えた野菜は、育たなかったものもあれば少しだけ収穫できたものもありました。人参、トマト、パプリカ、にんにく、じゃがいも、枝豆などがたまに食卓にのぼって、夫と大切にいただきました。豊かだと感じました。じゃがいもの収穫が先か子の誕生が先かねなんて話しながら夫とじゃがいもを植えて、四ヶ月が経ち、子が寝てる間にその育ったじゃがいもを食べるのはなんとも感慨深かったです。

ニワトリ達はたまごを産まない日が続き、暑さでバテてるのか心配でしたが、隣の家のニワトリも夏はたまごを産まなくなると言っていました。巣箱にたまごがあった日は夫は嬉しそうで、より貴重なたまごをありがたくいただいてます。妊娠期間に避けていたたまごかけごはんが食べられるのが何より幸せです。

空き家を購入して住んでいるのですが、今二階の改修工事をしていて、外には物置き小屋と下水タンクもつくってもらっています。風呂場と廊下も新しくなる予定です。工事の職人さん達は朝八時にはやってきて作業を始め、真夏の炎天下でも汗を拭きビールを飲みながら元気に黙々と働いていました。コルチュラ島の工事とはまるで違うスピードでどんどん進み、土地が違えば人の働きも違うのだなと感じました。もっともこんなプロフェッショナルな働きをする職人集団を探すのは難しいと夫が言ってたので運がよかったのもあります。

夏らしい写真を撮らずに夏が終わりそうなので、代わりに去年の夏のコルチュラ島の写真を送ります。

どのような夏を過ごされたのかぜひ教えてください。お返事待ってます。

ゴミ捨て場から見えるこの景色が懐かしい。
大聖堂のてっぺんもちょこん。
家のすぐ近くのレストラン通り。隣は海。
これは朝市の帰りに撮った旧市街入り口。朝の光だ。

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