推しの言葉を理解したいので韓国語を勉強します⑪否定・不可能
K-POPアイドルの推しができたので韓国語を勉強するおたくのドキュメンタリー。今回は否定表現と不可能表現をまとめます。
※当ブログは詳しい語学の解説を目的としたものではありません。筆者が韓国語を勉強していく過程の記録で、学んだことのメモや感想が中心になります。四苦八苦しながら韓国語を学んでいる同志と困難を共有する内容に出来ればいいなくらいに思っています。
使用しているテキストはこちら。
(記事内で使用している画像は筆者が独自作成したもので、テキスト記載の内容とは異なります)
韓国語の否定形と不可能形は、使う単語が違うだけで文の作り方はほぼ同じです。また、韓国語と日本語は似通った点が多いですが、否定表現・不可能表現の文は日本語に無い語順パターンがあり、どちらかと言えば英語的だなと感じました。
ただし、否定にしても不可能にしても表現方法はひとつではありません。特に不可能についてはいくつかの種類があり、それぞれにニュアンスの違いがあります。
まずは否定形を紹介します。
否定
表現方法には2種類あります。ひとつは、用言の前に안を付けるもの。もうひとつは、用言の語幹に지を付け않다と続けるものです。
안+用言
シンプルな否定形で、口語で使われる頻度が高いものです。用言の前に안を置く形は日本語には無く、英語の"not"に近い気がしますね。
(例)
음악을 안 들아요.「音楽を聞きません」
ただし、○○하다という形の動詞の場合は、○○と하다の間に안を挟みます。ハダ用言と呼ばれ、日本語の「○○する」にあたり、○○には動作を表す名詞が入ります。「する」という意味の하다と組み合わせて用言を成すため、「する」の直前に否定の안を置くのです。
ただし、△△하다の形の形容詞の場合は間に挟まず、△△하다の塊の前に안を置きます。
用言の語幹+지 않다
前者より少し丁寧で、ビジネスシーンなどで使われるようです。形としては日本語の「~ではない」と同じですね。
(例)
티켓을 팔지 않습니다.「チケットを売りません」
不可能
不可能表現はいくつか種類があります。まずは、否定形と作り方が同じものから。
못+用言
안+用言否定形の안を못にするとシンプルな不可能表現になります。「できない」という意味や「得意ではない」というニュアンスも含むようです。
(例)
팍치를 못 먹어요.「パクチーが食べられません」
パクチーは取り去っても残り香があるので得意じゃありません…
こちらもハダ用言の場合は하다の直前に못を置きます。
語幹+지 못하다
用言の語幹+지 않다の않다を못하다にすれば、こちらも少し丁寧な不可能になります。否定形と同じくビジネスシーンや、書き言葉、謝罪のシーンでも使われるそうです。
(例)
선물은 주지 못합니다.「プレゼントはあげられません」
いろいろな不可能表現
ここからは、上記の形以外の不可能表現を3つ紹介します。それぞれに微妙なニュアンスの違いがあるようです。
語幹+ㄹ/을 수 없다
語幹末が母音の場合はパッチムㄹを付け、語幹末が既にパッチムの場合は을を付けます。
수は将棋などの「手」という意味で、「〜する手がない」=「できない」という具合に、熟語のように構成されているのがわかります。
表現としては少し固めです。「そもそも能力がない」「やむを得ない事情があってできない」というニュアンスで、絶対にできない場合に使われるようです。
(例)
콘서트에 갈 수 없어요.「コンサートに行くことができません」
逆に없다「ない」を있다「ある」に変えて、語幹+ㄹ/을 수 있다にすると「できる」という意味になります。
これらは、前回の記事の雑談で書いた韓国ミュージカルの歌詞を読解しているときに出会った語彙です。勉強になった〜!
語幹+ㄹ/을 줄 몰르다
上記と似ていて、語幹+ㄹ/을 줄 몰르다で不可能を表します。
줄「方法、術」に몰르다「知らない」を組み合わせて「〜する方法がわからない」=「できない」という意味になっているので、「やりかたがわからないのでできない」というニュアンスになります。
(例)
부산에 갈 줄 몰라요.「釜山に行けません」
안 되다
これは「できない」という意味の中でも「ダメ」というニュアンスになるようです。
(例)
촬영은 안됩니다.「撮影はできません」
今回もスキズの公式動画から用例を。
自分のイメージキャラクターのぬいぐるみを投げられたスンミン(前列一番右)が「あんで~!(ダメ~!)」と叫んでいますね。はいかわいい。
人にはダメと言ってますが、スンミンもスンミンで手に持っているぬいをこの動画中ずっといじめ倒しているので、ぜひ動画を最初から見てみてください。このすんちゃん大好き。
また、잘 안 되다で「うまくできない」という使い方もあります。안 되다は、不可能だけでなくあらゆるシーンで使われる表現のようですね。
今回は否定・不可能を学びました。
テキストを1ページ目から順番に読むだけではなく、韓国語の歌などテキスト以外のメディアに触れることで、そのほかの表現も関連付けて覚えることができました。
読みは随分わかるようになってきた実感があるので、引き続き楽しみながら勉強していきます!
それでは、안녕✋