現実から逃げる


日々を過ごしていると辛いことが多い。
私はその辛さを忘れるために薬を大量に飲んでいた時期がある。
ほぼ毎日。朝から晩まで薬を入れて現実逃避していた。

私は、エスエスブロン錠という真っ白でラムネみたいな薬と、ハイプロンというオレンジと黒のカプセルに入った毒みたいな色の薬と、様々な形状があるがトラマドールという薬が特に好きだった。

規定の量を守っていれば本来の薬の力を発揮するが、量を守らず大量の薬を飲むとこれがまた面白い効果が出る。

私はお酒を飲まない。お酒に弱いというのもあるが単純にアルコールの味が嫌いだからお酒は好きではない。
酒で酔えないなら他の方法で酔うしかない!という考えになり様々な薬を試した。
試した結果ヤク中になってしまった。

私は正直薬に手を出して後悔している。
薬で死のうとしたこともあるが死ねなかった。
薬に頼っても死ねるのなんてほんの一握りで、ほぼ不可能に近い。
そして、失敗して思ったけど何事も失敗した後の処置も考えておいた方がいい。

私は悪い方に進んでしまった場合の想定が上手く出来ていない。そうすると理想と現実が遠ざかり絶望という感情に圧迫され、現実から逃げる。
逃げることは悪いことではない。ただ、逃げ方をもう少し考えた方がいいな、と思う。

今はブロンなどの市販薬は止めたが、別の物で代用してしまっているので何も状況が変わっていない。
私は誰かと一緒にこの行為をやることはなくて一人で、孤独に、こっそりとやっている。
正直一人でやるという事には虚しさを感じてしまっている為、本当に何も楽しくない。
馬鹿みたいだ。
あの頃と何も変わらない。

そして、ヤク中とは慢性的な物らしい。
まだ20代前半だというのに人生をクソみたいに扱ってしまっていることに後悔をしている。

いつかやる気が起きたら私が今までしてきた愚かな行為を残しておきたいと思う。

戒めのために。

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