【詩】ラムとマトンと君の喉元
人気店にありがちの
少しツンとした姉さんが肉を持ってくる
「こっちはラムでこっちはマトンね。」
その値段の違いから
きっとマトンよりラムの方が若く柔らかいのだろう
ジンギスカン鍋のふちに野菜を並べて
ジンギスカン鍋の山にラムとマトンを並べる
「こっちはラムでこっちはマトンね。」
ラムとマトンを食べ比べる
若いという理由だけで値段が高いのか
若いという理由だけで人気があるのか
AVでいうならば
女子高生より熟女が好きだと
ラムとマトンを食べ比べる
若く元気なだけの女子高生より
憂いと恥じらいに満ちた熟女が好きだと
ラムとマトンを食べ比べる
それぞれの肉を噛みしめて
それぞれの肉汁を味わって
ごめん
やっぱりマトンよりラムが美味い
やっぱりマトンよりラムが美味いが
やっぱり女子高生より熟女が好きだと
米を食う
僕は運転手だから
マトンを食って米を食って
ラムを食って米を食う
君は助手席だから
マトンを食ってビールを飲んで
ラムを食ってビールを飲む
喉元が波打つように揺れている
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