まど・みちおはお酒のアテにはなりませんわよ
ごきげんよう、現代詩お嬢様でしてよ。
先日もわたくし、お酒を頂きながら何か読みましょうといたしましたの。執事の小林に借りていました『まど・みちお詩集』(谷川俊太郎編 岩波書店)をお酒のアテにと思ったのですけど、いけませんわね。まどの詩はなんと申しましょうか、お酒でふわふわしながら拝読するものではございませんわね。
ぎゅって凝縮されているんですもの、その凝縮がぐっと、ごりっと、わたくしの意識にめり込んでくるようでしたわ。平易な文章で書かれているからこそ研ぎ澄まされた意図の刃