季節外れの虫が知らせてくれたこと

朝起きて窓を開けたら網戸にとんぼがとまっていた。網戸を動かしてもまだくっついている。洗濯物を干し終わってもまだくっついている。
「もうそろそろどこかへ遊びに行ったら？」そんなことを思い、部屋に入りもう一度網戸を見てみたらもういなかった。何か伝えたかったかな？　

冬にとんぼ、が気になって調べてみたら、基本的に冬にはいない、ほとんどが幼虫で越冬する、ほんのわずかの種類が成虫で越冬し、暖かい日に活動することがある、らしい。
なるほど、選ばれし成虫が広い世の中でわざわざ私の家のベランダの網戸をみつけてとまったというわけだ。昆虫は苦手だけど、冬を越す前のひと休みとして私の元を選んでくれたことに愛おしさを覚えた。

虫の知らせ、スピリットアニマル、虫はメッセージを運んできてくれるという。とんぼは水中で生まれ、成長して空を飛ぶ。生まれ育った場所を離れて変化してまったく違う世界で生きていくって、勇気がある虫だ。
「これからあなたは変容していくよ。恐れることはないから楽しんでね」
そういうメッセージを届けに来てくれたのかな、と思っている。