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好きな曲②


通勤中の地下鉄のホームで歳時記を開いた。

春 だった。
ぶわっと風が吹き上げたみたいに感じた。


というわけで、好きな曲第二弾。

世界の終わり/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

世界の終わりだけど、青空のような印象がある。伴奏は派手なのに、静かな午後が頭にイメージされる。
世界が終わりそうに赤い夕焼け とか言うけれど、快晴の昼下がりに世界が終わるような気がする。というか、そういう終わりだとドラマチックだなと思う。君と僕だけが世界の終わりを知っていて、君は光の差すリビングで紅茶を飲んでいて、急に空がどんどん暗くなって、終わる。
でも歌詞だと赤い月が昇る時が最後だから、終わるのは夜なのかな。

世界の終わりがそこで見てるよと紅茶飲み干して君は静かに待つ
パンを焼きながら待ち焦がれてる やってくる時を待ち焦がれてる

世界の終わり/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT



湯気/チャットモンチー

学校の歌で、めちゃくちゃ懐かしいから好き。冬の教室の時間がもったり流れてる感覚を鮮明に思い出した。床の木のタイルが踏んだらぽこぽこ動くのとかも。私は懐古によわい。
冬の教室と雨の日のティータイム、愛おしいものだけ描かれている。それでいてスピード感のある曲なので、臨場感ある。

オールドファッション/back number

素敵な人が登場して、その魅力を描写している歌が好きかも。季節の変化にいち早く気づくだけの余裕をもって「僕」にドーナツを買ってきてくれる。そういう人。
サビの高音の抜け方によって歌詞の広がりを補強していて、見晴らしが良い。

肝心なところはいつも少し君の真似をして はずれでも優しい答えが出せるように

オールドファッション/back number

不安とか迷いでできている僕の胸の細胞を君と取り替えたら、君の細胞が不安とか迷いになるのでは?と思ったけど、「替える」は新しいものを入れるみたいな意味で、「換える」だと交換になるみたい。じゃあ不安とか迷いの細胞は誰のものにもならないってことだな。よかった。


二人セゾン/欅坂46

声が透き通ってて、爽やかな雰囲気に合ってる。「愛を拒否しないで」っていう歌詞の力強さすごい。私にとってはかなり難しい。
「セゾン」という、なんとなく不思議で透明感のある言葉を何回も使うから、水の中ような印象。

君はセゾン 君はセゾン 僕の前に現れて
君はセゾン 君はセゾン 日常を輝かせる

二人セゾン/欅坂46


女子たちに明日はない/チャットモンチー

チャットモンチーは恋愛系の曲が多いなか、そうではない。全力女子の可愛さがあふれている。
好きな人からの可愛いを求めて身動きが取れなくなったという前提を歌詞の中でほのめかすからこそ、そこから解き放たれて生きるカラフルさが際立っている。

したいことが多すぎて散らかった狭い部屋
何から何まで捨てられたなら
どんなにも どんなにも

女子たちに明日はない/チャットモンチー

この歌詞は、なんか自分っぽくて好き。いま、部屋がすごく散らかってるから。
やっぱりチャットモンチーの歌詞の中に出てくる女の子に憧れる。やりたいことがあって、それにまっすぐだから。自分に正直だから。

歌詞において、主人公に感情移入して、主人公にとっての「君」に魅力を感じるパターンと、主人公自身に魅力を感じるパターンがあるなと思った。
後者をつくるのは、女性であることが多いんじゃなかろうか。その人自身の素敵さが歌詞の素敵さに直結するという、すごいし怖い世界だ…。でも作り出すものって、多かれ少なかれそうだよね。

またお気に入りの曲が増えたら書いていこう。

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