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のばら珈琲
のばら珈琲に行った〜〜〜!!!
まだ2回しか行ってないくせに、のばら珈琲に行くことを「のばらる」、のばら珈琲に行きたい気持ちを表すのに「のばらりたい」と勝手に造語するほどには大好き。
のばらは、お店の入り口までが良い。
となりのトトロで、メイが庭で遊んでるシーンがあるが、あんな感じの空気だ。静かで明るい。
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中に入ると、男子大学生2名が先客だった。小さな席で、おおきい体をまるめて座っている。ジャルジャルのコントに出てくるタイプの大学生で、こそこそ喋りながらお互い小突きあったりしている。
このお店は、おしゃべりがあまり推奨されていない。そういう貼り紙があるのだ。なんか俺ら、違うわ…って思ってるんだろうなーが滲み出ている。
たぶん彼らは、のばら珈琲の場所や開店時間を事前に調べてやってきたのだ。通りすがりで気づくような外観ではないから。そう思うと愛おしかった。たんぽぽ珈琲たのんでた。
アイスミルク珈琲とドーナツを注文して、さっそくリュックから本を取り出す。きょうはくどうれいんさんの「桃を煮るひと」を読みにここまできたのだった。おいしい珈琲とおやつをお供においしい本を読むのは最高だと思い、買ってから5か月間も部屋にねかせていた。
しばらくして、隣の席の大学生らしき女の子が「ウィークエンドシトロン」を注文していた。う、ウィークエンドシトロン!?!?めっちゃおしゃれじゃん名前。週末柑橘。四字熟語にもなるし。
もしシトロンがアップルやキャロットだったら、語感的にうきうきした週末になっていたであろう。シトロン は日陰で本を読んで過ごすような、静かな休日というような雰囲気でこのお店にぴったりの料理名だ。
ウィークエンドシトロン注文の瞬間に立ち会えてよかった。
そして、コーヒーとドーナツがやってきた。
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桃を煮るひと(くどうれいんさん)
グラスに丸い氷が詰まっていて、ホットコーヒーを一気に注ぐ。牛乳もたっぷり入れる。私はコーヒー風味の牛乳、くらいまでたくさん牛乳をいれるのが好きなので、コーヒーを減らしてからまた牛乳を注ぐ。
いやもう本当においしい。コーヒーだけで飲んでものどにグッと来るのがなくて、スーッと通っていく。一気に冷やすからなのかな?でもこの前ホットで飲んだ時も同じようなことを思ったので、コーヒーそのもののおいしさなんだと思う。
ドーナツもおいしかった。バムとケロを思い出した。
それはそうと、本を読みながら何か飲むって難しいなと思う。読んでる間に氷が溶ける…冷める…とか思うと集中できず、けっきょく飲み切ってから読書に専念することになる。
飲み物のコンディションを気にしなかったとしても、目の前に飲食可能なものがあることを完全に忘れるか、ずっと気にするかのどちらかだ。小説とか、没頭する系の書籍はあんまりそういうのに向かないかもしれない。エッセイとか自己啓発書とか、章がこまかく分かれてるほうが飲むタイミングがあってよさそう。
けっきょく1時間半ほどのばらを堪能して店を出た。
2回目のくせにおこがましいが、のばら珈琲は波長が合う感じがする。
気の置けない誰かといるときの心の中ってこんなふうになってるよな という居心地。なのでひとりで行っても落ち着けるし、私と同じように感じる人が多いから少々駅から遠くても足を運ぶのだろう。
とっておきの読みたい本がある人は、それを持ってぜひ行ってほしい。
最寄りは今出川駅。バス停の堀川今出川だともう少し近くなります。
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