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贈賞式に行ってきたよ(後編)

   そんなこんなで受賞者の発表も終わり、そこから懇親会となる。

 実はここが、僕が一番危惧していたところでして・・。
 というのも僕、極度の人見知りなのです😅
 いや、人見知りというのとはちょっと違うのかな? 僕の親しい知人から言わせると「対人障害」(笑)。
   えっとね・・人と、なんの話したらいいか、わからないのです。
   他人のパーソナルに興味がないというか。
   いや、興味がないわけでもないんですが、たとえば向こうが「僕はこれが好きでしてね!」とか来てくれたら、「へぇー、そうなんですかー!」ってなるんですが、自分から訊くことが出来ない。いや、訊いたとしてもあとが続かないんですよね。
 これにも理由があって(ああ、めんどくせぇな)、人に何か訊いたとして、その人が答えてる内容を、僕、全然聞いてないんです(笑)。なぜって他ごとを考えてるから。他ごとってなに? っていうと、「次は何をしゃべろうかな?」「こっちはなにを話そうかな?」ってこと。とにかく会話が途切れるのが怖い。怖いから何かを必死で喋ろうと頭の中で次のことを考えている。そんなことを考えながら喋ってるから、人の話ってほぼほぼあとで記憶に残ってなくて、ただただ疲れだけが残るんですよ。
 
 だから、懇親会嫌だなぁ、と(笑)
 
 これも結局、ファイナリストを秘密にしたことの弊害ですよね!
 まだ事前にわかっていれば、ネット上の知り合いでも「おお、僕もファイナリストなんですよ、今度お会いするの楽しみにしてます!」とか言って、それまで相手のパーソナルについて学習できたりしたわけなんですけど、初ファイナリスターたちは完全に初対面ですからね。自分の作品以外、名刺がない。
 現に、隣の席にずっといた丹羽さんはあとでTwitterのプロフィール見たらサザンのファンだと書いてあり、おおい、実社会でサザンファンを公言する人初めて見たよ! オイラも大好きなんだ。ぜひお話すればよかった! と悔やんだものです。
 また、このお隣の丹羽さんがメチャクチャ積極的な方だったので、この人にくっついていればあちこちいろんな人とお話が出来たかもしれないのに、立食形式のお食事を取りに行っている間に見失ってしまい、唯一の希望の光を見失ってしまうことに(泣)
 
 仕方ない。こうなったら、オークラの料理を楽しむぞ。なんか、ケーキとかあったから、全品味わい尽くすのだ! と、食事に活路を見出そうとしたそのとき、協賛企業である社会構想大学院大学の広報の方が、僕に気を使って話しかけてきてくれた。
 実を言うと・・。
 この方となにか談笑していた記憶はあるのだが、先述したとおり、ほぼほぼ記憶がない(笑)。
 何回くらい応募されてるんですか? とか、応募のきっかけは? とか訊かれて、場を盛り上げるために以前にここでグランプリを受賞した兄貴の話をしたりして、その場は「へぇすごい! そういう家系なんですか?」「いや、うちはコピーとはなんの関係もないただの布団屋でした。兄とは中学校の時以来、年に3分程度しか会話していませんし」みたいな話で繋ぎ(ちょっと話盛ってるよ。ごめんね)でもそのあとお話が続かないから、仕方なく(!)社会構想大学院大学ってどんなところなんですか? という逆質問をして、そしたら広報の方、当たり前なんですがすごい勢いで説明をしてくださって、「ご興味がおありならタナカさんも体験されてみませんか?」みたいな流れになり、いやいやごめんなさい、課題のひとつだったから取り組んだだけで、けっして興味があるわけじゃないんです、みたいな申し訳ない気持ちになってくる。
 挙句の果てに、
「社会構想大学院大学さんの学び直しっていうのは具体的にはどんなことをやってるんですか? やっぱり工学的が中心なんですかね?」
 とか馬鹿な質問をしてしまい、
「いや、工学というよりも・・どっちかっていうと経営学とか、あとはディベートの仕方を学ぶ、みたいなことが中心ですね」
 と答えていただいてる時点で、「こいつ、ウチのことなんにもしらねーじゃん」ということが露呈してしまったのですね。
 そう、僕、社会構想大学院大学の課題についてコピーを書くにあたって「学び直し」というワードのイメージからしか考えておらず、具体的に社会構想大学院大学がどんなことをやっているか、調べもしなかったのです(^^;
 そこらへんだよね。ガチファイナリストたちとの違いは。
 
 よくもまぁこんなやつがファイナリストに残れたもんです🤣
 
 その方も、一応自分のところの課題でファイナリストになった人間を、「じゃあこの辺で」とするわけにも行かず、もちろん僕も「ちょっと用事が・・」とも出来ないので、延々話しているが、所詮話は上っ面。ターシケテー、と思っていたら、おなじ課題で協賛企業を取られた方(厳密にはちょっと違うんですが)がやってこられたので、その人に企業の広報の方をスッとスライドさせ、なんとか脱出に成功する(笑)
 そこから大急ぎで、さっき持ってきた料理を平らげ、さぁおかわりにいくぞ! と思ったら、別の男性に声をかけられた。
 今度はおなじくファイナリストになられた方で、一応コピー談議に花を咲かせるものの、すいません、ほとんど記憶はなく(笑)
 「何回目の応募で何回目の贈賞式ですか?」とか、「今回何本くらい応募されてるんですか?」とか、まぁお定まりの会話をした記憶はあるんですが、結局その答えを覚えていないので無意味🤣
 たしかその方も数千本単位で応募されている方で、これもお定まりでアンダー千本の我々は「えー、すごいなー。どうやったらそんなに書けるんですかー?」とか訊けるのですが、この質問も正直無意味なんですよね。
「頑張って書く」以外の答え、ないじゃないですか?😅
 いや、もしかしたらどっか東南アジアあたりに秘密の工房があってそこに外注で書かせてるとか、家族親族総出で書いてる、とかかも知れないですけど、そうだとしたらそれ、言わないじゃないですか。マヨネーズを一気飲みすると湯水のようにコピーが湧いてくる特異体質な人もいるかもしれないけれど、それ聞いたところで真似できないじゃないですか。結局聞いたところで、頑張って書くしかないわけです(すいません、訊いといた挙句こんなこと言って)。
 ただ、その方、ヤンマーの課題で『それが一番大地』ってコピーでファイナリストに残られた方だったんですけど、
「え、これですか! あー、これ、いいですよねー。はじめ見た時、『うわ、くそ! やられた!』ってなりましたよ」
 というお話をしたのは覚えていまして(さすがにね)、
「これ、眞木準賞獲ってもおかしくなかったですよね」
 と、眞木準さんの功績も知らないくせに偉そうに言ったところ、その方が、
「僕もそれ、さっき審査員の方に訊いたんですよ」
 と答えられて、「えっ?」となる。
 
 そ、そんなこと、審査員に直接聞いてもいいんだ・・。
 
「そしたらですねー、こういう答えが返ってきたんです。『眞木準さんは、この音楽は好きじゃないと思う』って」
 
 えー?
 
 あそう。
 
 そういうレベルなんだ、眞木準賞って😅
(さらっと書いてるけど、この日記で一番の情報を今、書いてますよ)
 
 その後、僕の「『この勉強がなんの役に立つの』か、今度は知っている」はどこがよかったのか、というお話をさせていただき、
「やっぱり、『今度』って言葉が入ってるのがいいですね」
「あ、そうですかー。僕的にはカギ括弧がよかったのかなぁ? と思ってるのですが・・」
 という話をし、そこにおなじテーブルにいた丹羽さんが久しぶりに戻ってきて、
「さっき谷山さんに挨拶させていただきましてね。僕の作品がなんでファイナルに選ばれたのか、理由、聞いちゃいました」
 うわー。
 やっぱり。
 みんな、それ訊くんだ。
 訊けちゃうんだー(泣)。
 
 向こうからしてみたら「お前誰やねん?」って感じだし、俺、恥ずかしくて聞けないよー😭
 
 でもよく考えてみれば、「お前誰やねん?」なのは当たり前で、誰やねん以前に「ファイナリストです」なので、それを前面に押し出して訊けばよかったのかー。
 てか逆に言えば、今訊かないでいつ訊くんだ???
 どっかの講習とか公演とかでこの先お会いするチャンスがあるとしても、
 
「すいません、この前の宣伝会議賞でファイナリストになったタナカですが、僕の作品ってなにがどう評価されたんですかね?」
 
 っておかしいじゃん!
 
 千載一遇のチャンス、逃したー!😫
 
 
 ・・後悔先に立たず。そんなこんなをしているうちに、懇親会もお開きとなり。
 知らないうちにいなくなってしまった丹羽さんにご挨拶もできないまま、後ろ髪惹かれる思いで会場をあとにした。
 日帰りで新幹線で帰る予定だったので、結構帰りの時間もギリだったからである。
 
 帰りに受付に寄って名札を返すと代わりに贈答品を頂いた。
 ファイナリストとなった我が作品が刻まれた盾である。
 これはメチャクチャうれしい。メチャクチャ嬉しいが、メチャクチャ重たい・・。
 もうひとつ紙袋をいただいて、なんだろう? と思って見たら、協賛企業様による差し入れだった。わさビーフにやさしい麦茶のペットボトル。そして久保田千寿・・。
 
 超重たい・・。
 
 スタッフのお姉さんが、
「よかったらお花、いかがですか?」
 と、飾りかなんかに使われていたお花を指さしてきたけど、いるわけない! 実生活ではめったに皮肉を言わない僕だが、
「いやー、結構です。新幹線なんで」
 と丁重にお断りした。
 
 そうか・・これでファイナリストも終わりか・・と、まだ人がたくさん残るロビーを眺めつつとぼとぼと会場を去ろうとした。
 と、出口付近にある綺麗なお花の前でファイナリストの額縁を持った女性がやたらと決まったポージングで写真を撮っていて、それを横目に眺めながらホテルをあとにした。
 後で知ったけど、現役アイドルのゆっふぃーさん(寺嶋由芙さん)だった(笑)(そのときの写真Twitterにあげていて、あ、あのとき見た人だ! となった)。
 すごいぞ。現役アイドルまで参戦しているのか、宣伝会議。すげーコンテンツじゃん!
 
 

 てか俺もファイナリストじゃないか!


 
 ファイナリストをいいことに、声をかければよかった(笑)
 千載一遇のチャンス、一日に二度逃がす😭
 
 いろいろ傷心のまま手ぶらで帰る負けファイナリストには、3月の夜風は冷たく突き刺さる・・と思っていたら、この日の東京は夜になってもクソ暑く、おまけにクソ重い荷物のせいで、また汗だくだ。クソ!
 金曜だし週末で浮かれた仕事終わりの方々がごった返していて、帰りの電車もまたごった返していて、東京駅もごった返していて、奥様に頼まれていた崎陽軒のシューマイを買いに行ったら完売になっていて、なんか切符の通し方間違えたのか改札うまく通れず、駅員さんに聞こうとしたらそこも長蛇の列で、おかげで新幹線一本乗り遅れ、本当にぎりぎりのやつに乗る。
 席も座れてやっと落ち着いてスマホを見たら、兄からメッセージが届いていて、「惜しかったな! 腰抜かしたぞ、おい!」とあり、ふふふ、そうですかそうですか、とすこしだけ気分がよくなる。
 ちゅうかこのお兄さん、やっぱり僕がファイナリストになっているとは夢にも思っていなかったようで、うちの奥様なんかは「いや、絶対気づいてるよ」と言っていたのだが、フツーに3次どまりだと思っていたようだ(まぁでも普通はそう思うか)。
 僕の課題は3次で7作通過作品があって、そのうち3本がファイナルなのだから、5割弱の可能性で僕もファイナリストに入っているわけだが、ひょっとして、と思わなかったのか? 数字に弱いな、文系の兄よ(笑)
 
 Twitterでやっとファイナリストである旨を公表することが出来てすこし嬉しい気持ちになるが、やはり手ぶらのファイナリストは悔しい。賞貰えないファイナリストはただのファイナリストだ、とか書いたけど、本当は、ただの、ではない。負けファイナリストである。
 ラッキーでファイナリストになっといて偉そうに、と思われるかもしれないが、負けは負け。
 なんにももらえなかったら人の記憶にも残らないし、ホームページに作品すら載せてもらえないし、SKATにも「大部屋」扱いでしか載れない。それが負けファイナリストである。
 あんまり食べれなかったから名古屋駅のコンビニにサンドイッチを買って、高速バスで自宅方面行きのに乗って、窓から見える真っ暗な名古屋郊外の景色を見ながらそれを頬張っているとき、ほんとにふつふつと悔しさが湧き上がってきた。
 ファイナリストになったって、賞もらえなかったら悔しい。
 それは、たぶん、シルバーになったって、ゴールドでなければ悔しいし、ゴールド獲ったって、グランプリになれなきゃ悔しいんだろうね。
 数多の、ファイナリストになれなかった人たちからすると、贅沢言うな! って話かもしんないけど。
 でも、悔しいものは悔しい! そこは、嘘つけない。ごまかせない。
 
 
 とにかくもー、悔しい思いをしに行くだけの贈賞式でした(泣)
 
 
 だからね、書いてると悔しい思いがまた湧き上がってくるから嫌なんだ。
 でも、それはいいことかも知れませんね。
 次は悔しくない贈賞式にすればいいだけだもんね! ふんだ!
 うん、でも、楽しくなかったか、と言われたら、楽しかったよ。うん。また、行きたいです(笑)
(なんじゃこの終わり方・・)

 そうか、だからうん、来年の贈賞式に出る人がここを読んだときに、なんかタメになること書いた方がいいのか。
 えっとね・・。
 審査員の方には勇気を持って話しかけようってことと・・、
 人に渡しても恥ずかしくない名刺を作っといた方がいいよ、ってことかな?(笑)

 じゃあまた来年お会いしましょう!(贈賞式でなっ!)
 

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