チーズケーキが息をしている。

久々の投稿になってしまいました。

書きたい気持ちと、動きたい指先が「よし」と合意したときに、自分のペースで無理せずに書き続けようと昨年末決めたはいいものの、とても時間が経っていました。

今年に入ってからは仕事が本当に忙しく、休日は休日で勉強に明け暮れていたら、暦がいつの間にか8月になっていた。
今年の2/3が終わろうとしているなんて信じれられないです。

この連休は自分を労うと決めて、行きたい場所へ。
場所は少し遠いが栃木県までお邪魔する。

おとなに向けた隠れ家カフェrust

その名の通り、大人のために用意されたような静寂が漂う落ち着いた空間。店内の広さに対して席数は少なめ、あえて余白を残してくれたこの世界に心から感謝を伝えたい。

お食事とカフェどちらもいけるみたいですが、メニュー表をパラパラとめくっていると、チーズケーキがあることに気づく。

デザートの中でチーズケーキが一番好きな自分には迷うという選択肢はなく、チーズケーキとコーヒーのセットを注文。

ケーキの中にはナッツでしょうか。木のみの香りと食感がアクセントになっていてとても美味しい。フォークで小さく取りながら口に頬張っていく。それだけで幸せが口だけでなく心まで満たしてくれます。

そういえば、今年は本当に忙しい日々だった。特にここ数ヶ月はこれでもか、というくらいのトラブルにも見舞われた。この短期間でこんなことがなん度も起こるものなのか、そう思うほどの出来事が仕事でもプライベートでも立て続けに起こり、身も心も結構限界がきていた。

だから、こんな時間と空間を求めていた。

仰向けになって空を眺めながら、静かに海の底へ沈んでいくような。肺の中に溜まった空気を少しずつ吐き出して、抱えていたもの、痛みとか全部を泡に変えてしまうような

まるで息が止まるような….

「チーズケーキが息をしているね」

人が感傷に浸っているとき、目の前の友人がふと呟いた。

美味しそうにチーズケーキをフォークに刺しながら、「息をしているね」と呟いている。

実際にチーズケーキが息をしている訳がなく、チーズケーキが美味しいことを自分の言葉で伝えたかったようだ。それにしても美味しそうに食べる
。

くすりと、少しだけ笑みがこぼれてしまう。

同じ空間にいるのに、全く違うことを考えるもんだ。なんだろう、この面白い時間は。でも、チーズケーキが息をしているなら、僕は今ここで酸素を貰っているのかもしれない、とつられて変なことを考えてしまう。

吐き出す場所があって、吸える空気があること。

木目調のざらざらしたテーブルの触り心地を感じながら、もう少し泳げるかも、沈んでも呼吸がまたできるかもしれない、そう思った。

＊

扉をパタンと閉めると、西陽の強さに目を細める。
まだ、夏を楽しめて、秋、冬も待ってる。
今年はまだまだ味わい尽くせるぞ。

また、ここから少しずつ歩を進めていこうと決意する。

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おとなに向けた隠れ家カフェrust
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