頑張っている瞬間はやっぱり孤独だ。
まだ若干20代だけど、職場の中で1番先輩になって早2年が経った。後輩の数が日を追うごとに増えていき、頼られる数や求められる事が増えてきた。
自分の仕事もこなさなければいけない中、後輩の面倒も見なければいけない日々が続いていく。
自分よりも早く業務を終了する後輩を見ながら。
『なぜ、自分はこんなにも働いているのだろう』
そんなつぶやきが思わず漏れてしまう。
たまに出社するオフィスの中で、ひとりパソコンをカタカタ打ちながら、宙を眺めてしまうよ。
……
だけど、同時に後輩の成長が嬉しいと感じている自分もいる。自分の成長よりも、後輩の成長が嬉しいと感じてしまう自分が。
どうやったら、この人は伸びるだろう。
何を一緒に考えてみたらいいんだろう。
どんなアプローチの仕方がいいか。
考えているうちに頭がいっぱいになってしまう。
そして、そうやって考えている時間は楽しいけど、やっぱり独りよがりだ。
いつか伝わるかもしれないけど、それを強制するのは違うし、わかって欲しいと思うのも傲慢だ。
それは酷く心細くて、孤独を感じてしまう。
だけど、それでいい。
はじめはひとりでいい。
孤独な瞬間はあるけど、
それが全部チャラになる瞬間がある。
だから、何度でも頑張れるんだ。
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