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#2 〖誕生日逆サプライズ〗

 私は今回のインタビューを通じて、とても心温まる企画だと感じました。親は刻々と過ぎていく人生をどのように終えるか、子は親にどのように感謝の気持ちを伝え、寄り添っていくかを改めて考えさせられるようで、心にグッとくるものがありました。

 私は自分の生きがいとなるような職に将来就ければいいと思っていましたが、廣瀬さんは人の笑顔を見たり、人が幸せになるのを感じたりするのを活動していく原動力としているようで、そのような方や仕事がとても素敵だと感じました。

 私たちはウエディングプランナーの『廣瀬 大輔』さんにインタビューさせていただきました。

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Q1.今、どのようなチャレンジをしていますか?

家族全員が元気に写っている写真を、子供が自分の誕生日に、親にサプライズプレゼントするサービスに、チャレンジしています。

結婚式って、自分が主役になれる数少ない場で、もちろん素晴らしくて最高なんだけど、結婚式以外で迎える人生の節目もプロデュースできないかとぼんやり考えていた時に、おばあちゃんが亡くなった時のことを思い出して。

お葬式の時、自分の息子を連れて行ったんだけど「みんな久しぶりやね」って言いながら、集まってワイワイガヤガヤやって、このシーンを(死んだ)おばあちゃんは見れてるのかな、って思ったんです。死んだことがないからわからないですが、おばあちゃんは自分(おばあちゃん自身)のお葬式を見てくれてたらいいなって「私のためにこれだけ集まってくれた」みたいな。でも見れてるかどうかは、亡くなってみないと生きてる誰にもその答えはわからない。それなら生きてて元気なうちに、自分が主役になれる日を作れたら面白いなと思って。

その思いから、まずは還暦のお祝いをプロデュースしようと昨年くらいから動き出して。サンプルパーティーも何度かさせてもらって、さぁいよいよ本腰を入れて広報していこうと思っていた矢先にコロナウィルスの感染拡大という状況になってしまったので、集まる場所をプロデュースするのが難しくなった。

お葬式の時、遺影の写真を見て「おばあちゃんのいい顔じゃないなあ」とも思ったんですよ。遺影の写真を(生きている間に)本人に撮ろうと言っても、「ワタシはまだ元気だからええわー」みたいなことを言われてしまうと思っていて。(実際、自分の父親もそう言うだろうと思います。)

そんな、「人が集まる場を作れないもどかしさ」と「遺影用の写真を残したいという想い」が繋がって、この夏に新たなサービスを立ち上げるんです。自分の誕生日にあえて、親に写真をプレゼントするっていう。カメラマンをプレゼントするサービスになるのかな。「カメラマンが親だけを撮りに行くわー!」てなっても怪しくなっちゃうから(笑)、俺(=子ども)も一緒に帰るから孫も含めて(3世代で)一緒に写真を撮るきっかけを作ろうと。結婚すると、自分の家族で写真を撮ることはあるけど、自分の親も集まって撮るっていうことがなくて、いいカメラで全員が写っているっていうのはなかなかないんじゃないかな。

この『自分の誕生日に親に写真をプレゼントする』ということをきっかけに、カメラマンを実家に連れて行って、一緒に写真を撮って、その中の1枚を自分(子ども)の誕生日に、パネルにして親に贈るっていうサービスをしようと思っています。そのデータは子どもにも渡すので、(もしいつの日か)親が亡くなったとしても、その写真を遺影に使うことができる。自分の誕生日に、親とあえて写真を撮りにいく、(撮影の機会)そのものを親にプレゼントする、って感じです。

普通に写真を撮るというサービスは、(他社のサービスでも)たくさんあるけれど、自分の誕生日にプレゼントを親に渡して、「産んでくれてありがとう」って。自分の誕生日は『祝われる』のではなくて、『親に感謝を伝えよう』って。

こういう想いって、自分が親になって初めて芽生える感情なので、この気持ちって結婚式の時にはなかった感情で、自分が親になって初めて気づくこと。なので、ふとしたタイミングで(親に感謝を伝えることが)できるように、という働きかけをしていけば、(このサービスは)いけるんじゃないかなと思っています。

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Q2.今チャレンジしていることがどのような未来をつくっていきますか?

生きている間に、自分が歩んできた軌跡をちゃんと振り返れることができて、そして自分の死に対してちゃんと向き合っていける世の中になればいいなって。

このサービスの裏テーマは親がいつ亡くなってもいいように、「遺影用の写真を手に入れることだったんだ」ということをテーマに、産んでくれた感謝を伝えた後に、家族皆で話をしてほしいなと思っていて。親も、「ああ、お前らもそこまで考えてくれているのか。」ってね。

いつか必ず人間は死を迎えるわけで。自分の人生を振り返って、そしてこれからの限りある時間を丁寧に生きるために、そして良い最後を迎える準備をしてくれたらいいなっていう感じですね。終活を始める前に、人生の棚卸をするイメージで。

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Q3.二十歳に戻れたら、その未来に向かって何をしますか?

それだったら、大学いかんと、行動に移すかな。

その時にできひんこともあるんですけど、若かったらいくら失敗しても立ち直れるので、そうしますかね。やることがあるからこそ、大学にはいかないです。

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Q4.今までで出会った人の中で素敵な人を教えてください。

カメラマンの○○さんです。以前は、カメラマンとしてお願いしたりもしてて。(今は売れっ子で一緒に仕事はしてませんが…)ブライダルに留まらず、去年自分の好きな水泳を活かして、水中フォトウエディングができるプールをつくるために、クラファンで220万くらいを集めてました。

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 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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廣瀬 大輔 (2020/6/19)

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