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#13 〖いまの自分に納得してたらいい。。〗

第13回目は、『上田和良』さんから紹介いただいた『西川昌徳』さんにお話を伺いました!

今回は、いつものインタビュー版・延長戦版の2つに分けて記事作っています。まずは、インタビュー版をどうぞ!

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Q1.今、どのようなチャレンジをしていますか?

自由珈琲店を始めた。自由珈琲店のなかには、『自由』と『珈琲』っていう2つの言葉が入ってる。ふつう、お店って決まりがある。お店で決まっているモノって例えばなんでしょう?どのお店でも決まってる。

[いしはら] 価格とか?
[にしかわ] そう!いーじゃん、いーじゃん!

お店なんだけど、値段を自由にしてみようって。

[いしはら] なんで値段を自由にしようと?
[にしかわ] んーとね、おもしろいやん!?

ふつう人って、お金を得ることで生きることをやるんだけど。じぶんのやっていることがこれくらいの価値のあることです、っていうのが価格じゃん。けど、その価値自体をいくらです、っていうのを相手にゆだねてしまったときに、社会の中では安いにイイに決まってるってなって、みんな安く買おうとすると思う。

フリーコーヒーっていう、路上でコーヒーを振る舞うって活動を始めてから、けっこう面白いんよね。それは、ぼくがコーヒーを入れて差し上げるんだけど、そのお返しがあってもいいし・なくてもいいですよ、って言ったら、いろんな人と出会えるようになった。あとは、お返しをお金以外のモノで返したいなって、いう人も現れたり。

ぼくが人生でしたいことは、お金をたくさん儲けることじゃなくて、生きていく中で自分のやりたいことを続けていくことが、自分のやりたいこと。それは、お金を儲けても叶うかもしれないけど、お金を儲けなくてもそれはできるかもしれない。つまり、お返しはなんでもいい、っていう風にしても、もしかしたら生きていけるかもしれないっていうのが、実験したらわかるんじゃない?って思って。

それで、実験することにした。

[いしはら] 資金繰りとかどうしてるんですか?
[にしかわ] ...知らん(笑)

いま例えば10万円あって、10万円持ってコーヒー豆を仕入れて焙煎をして売るとするじゃん。とか、(いまTシャツも売ってるんだけど)Tシャツもボディを仕入れて、デザイナーさんにお金を支払ってデザインしてもらって、それをプリントして売るじゃん。要は元手がかかる。その元手に対して、自由珈琲店の売上が全然(元手のお金に)至らんかったら、それはもう続けられなくなるよね。

[いしはら] そうですよね。
[にしかわ] だから、そういう話。

元手がもしなくなれば、実験終了!!結果発表!!

結果は、やっぱりモノは値段つけて売ったほうがいいよ、って。

[いしはら] 途中経過的にはどうなんですか?

ぼくのネットショップでは、ゼロ円表示なんよ。けど、もしお金を払いたい人は、千円って書いてあるタブもクリックしてもらうと値段がつけられるよ、って感じ。そしたらさ、ゼロ円のときもあるよね。千円のときもあるよね。千円って入ってた瞬間、ぼくの頭の中で瞬時に原価との計算が行われて、ヘコんだりするんだよね。「お前のやってること面白い」って、1万円つけてくれた人もいるんだよね。

たぶん自分が思い通りに、100枚作ったTシャツが100枚売れたら、「おっしゃ!」っていう喜びあるよね。けど、ぼくがいまのやり方でやってると、オーダーが入るたびにドキドキするんだよね。「これ、メッセージ押したら、いくらか見えちゃう」みたいな。

だから、事業としての成功うんぬんは知らない。けど、ドキドキするよ、常に。ぼくはそっちのほうが最近楽しいなって思う。

実験は、『フリーコーヒー』と『西川自由珈琲店』


(オフトーク:『チャレンジ』ではなくて、『実験してる』)

これが記事になる頃には、もう破産してるかもしれない。「ダメでした、次行きます!」ってなってるかも。

ぼくは”チャレンジ”とは言わない。チャレンジっていって失敗したら、「ダッサー」ってなるやん?だから、「実験します。」って。

[いしはら] 『実験』っていい言葉ですよね。

実験っていうのは検証するってことだから、「どうなるかわかりませんよ、けどやってみます」っていうから、ダメなときにダメでしたって言われても、「あぁ、そうだったんだ」ってなるよね。チャレンジってさ、「あんだけ言うといて、ダメやったん?」っていう輩が現れるから、チャレンジって言わないようにしてる。

「実験です!実験。」って。

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Q2.今『実験』していることがどのような未来をつくっていきますか?

知りません!!実験だから。

ビジョンを持って、ビジョンどおりにいくことが、人生すべてではなくて。そのときに何になるのかわからないけど、やってみて面白くなることだってある。だから最近、予定調和には興味はありません。うまくいったってことには。

だってさ、描けることが実力の範囲だったらさ、実力って上がんないよ。どうなるかわからないことをやるから、どうなるかわからないことが成功であっても・失敗であっても、自分の世界が広がる。

だから、ぼくはあんまり人生を描くとか人生設計するっていうのには、最近あまり興味がない。思い通りになることは、いまの実力のなかのことだけかもしれないから。


(オフトーク:元々そういう考え方?何かきっかけがあった?)

旅を生業にするという、人生の目標があったん。で、プロになった。旅であったことを話したり、ブログで書いたり、収入のメインとしては、学校で話して対価を頂く講演会っていうのとか。例えば、スポンサーに資金提供をしてもらったり、物品を提供してもらったり、っていういわゆるプロとしてやってた。

けど、それって自分の想いが叶ったわけじゃん?いわゆる描いていたことが。「叶ったあと、どうするの?」って話。

ずっと同じことするかって言ったら、例えば、あなたは10年かけてプロになりました、プロになることについてはあなたはドキドキしてたわけですよね。「いけるかな?まわりにバカにされている、けどくじけずにやった!できた!」みたいな。

じゃあ、そのあと自分の心をどうやってドキドキさせるの?ってこと。

「みなさんが成功する人生の歩み方を教えます、メモとってくださいね」ってセミナーをやっておけば食っていけるかもしれない。けど、人に感動を与えることが、ぼくの仕事のプロフェッショナルとしてのミッション。

話が上手い人の話は感動しない。全部つくられてる話だから。ぼくはノウハウ(を教えること)はやりたくない。『僕はぼく、あなたはあなた』だから。

だから、自分の心を動かすようなドキドキすることをつくらなきゃ、自分のモチベーションが生まれない。だからこそ、あえて不安定な「さぁ、これどうなる??」ものを自分で考えだして行動しない限り、自分の心は動かない。人を感動させようと思う人が、めっちゃ冷静だったら、ちょっとヤバくない?まったく感動させられないか・めちゃくちゃ怪しい人(笑)

これからも人に、「うわ、おもしれー」とか「ドキドキする」とか、思ってほしいから、ぼく自身がドキドキすることを産み出す。ということです。

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Q3.二十歳に戻れたら、その未来に向かって何をしますか?

戻る?いまの知識と経験を持って?戻ったら何をするか。。。いまからしようとしていることと、同じことをする!その分時間が増えたとしか、ぼくは思わない。

だって、ぼくがいまやっていること大学で学んだこと・成績も、いっさい関係ないから。徳島大学の工学部機械工学科だったんだけど、機械工学ってロボットとか車とか製造業とか、いまやってること関係ないよね。

いまから17年遡ることになるけど、17年分またできることが増えるから、それだけでいい。だから20歳に戻る意味がない!

だって、20歳からここまで来た間にやったことが自分をつくっているから。いまから20歳に戻っても別に他に何か違うことをやりたいかって言ったら、思わない。

いまの自分でいいもん。良くも悪くも、いろんな部分を含めて。

だって、戻って違うことをしたいってことは、いまの自分に納得していない、ってことなんじゃない?ぼくは納得してきたもんね。結果はどうであれ。思い当たることといえば、「あの子にフラれたときに、もうちょっとやりようがあったかな」とかくらいだな(笑)

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(オフトーク:20歳くらいのわたしたちに「こういうことをしたほうがいい」ってアドバイスありますか?)

いまの自分に納得してたらいいんじゃない?納得してないなら、なんかやったほうがいいよ。

37歳のおっさんが何を言おうと、じぶんがいま幸せだといったら幸せだし、幸せじゃないと思ったら幸せじゃないから。いまあなたが幸せだとしたら、その幸せにぼくは何も文句言えないよね。だって、幸せなんだもん。

「ちょっとよく考えてごらんよ。君のその幸せっていうのはね、きっと37歳になったら浅はかだったと思うよ。」って言われても、「うっせー、このおっさん!」って思うじゃん?

じぶんがイイと思ってたら、それでいいんだよ。

じぶんにしっくり来ていないなら、何かやったほうがいい。

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(事前やりとりしてるときにもらった、西川さん自前の『イイね』)


(オフトーク:次したい実験ってありますか?)

いまやっていることは、いまやってることでいっぱい。実験結果が出てから、次を考えればいい。種はたくさんある。たくさんあるけど、ぼくはそんなに器用じゃないから、マルチにいろんなものを走らせられない。

いっこやろうとしてるのは、(これは他人が関わることだから進めているんだけど)コーヒーって焙煎をするんですよ、豆を煎る、そしたら茶色いコーヒー豆になる。焙煎機で火を使って焙煎するんだけど、デカすぎて外国に持っていけなくて、自転車でどこでも行くんだけど。困ってさ。けど焙煎がしたい、じぶんが行った旅先で。例えばブラジルのコーヒーがあるとしたら、ブラジルに行って・ブラジルのコーヒーの農園で、自分で豆をとって・焙煎して、飲んだらロマンがあるやん!?少なくとも、コンビニでボタン押して飲むより、ロマンがある。けど、そんな焙煎機世の中にはない。

だからこの間、焙煎機の会社の社長に手紙を書いた。1回だけ会ったことのある知り合い。けど、メールとかよりも手紙の方がいいんじゃないと思って、自分の焙煎したコーヒー豆といっしょに手紙を書いて「焙煎機つくってくれませんか?」って。そしたら、その社長さんが電話かけてくれて、「西川さん、お久しぶりです。つくりましょう!」って。

マジか!つくれるんか。ってなって、今つくってもらってる。

それ(焙煎機)ができて、コロナが収まったら、コーヒ豆の産地に旅に出たい。それが次の実験かな。


Q4.(ご紹介してくださる)素敵な人を教えてください。


きみたち(インタビュアー)が興味がある人たちがいいんじゃない?ぼくのまわり素敵な人しかいないからさ。素敵な人だから仲間になって、お互いに「あ、よかった!」って。

ぜんぜん自分が興味ない人を紹介されても「どうしよ?」ってなるやん?ボランタリーな活動で、誰かのインタビューをしたいんであれば、なるべく自分が思う「こういう人(にインタビューしたい)」ってあったほうがいい。

今日ぼくがここで話していることが、ためになればいいなっていうのはもちろんだけど、次紹介する人もあなたのためになった方がいいって思う。

[やまぐち] 属性でいうと、グローバルな人を紹介してもらいたい。

彼とかいいかもな、マサヤくんって友達がいる。ニカラグアっていう国に住んでいて、今日本に帰ってきてるんだけどさ、ニカラグアって聞いたことある?中米なんだよね。ニカラグアで、彼は居酒屋を経営してる。

[にしかわ] なぜマサヤくんは、ニカラグアで居酒屋を経営することになったでしょう?みんな10秒で答えて。

[おおの] じぶんが行った時、ニカラグアに居酒屋がなかったから。

[いしはら] 結婚した相手が、ニカラグアの人だったから。

[やまぐち] テレビで見て、直感で行きたいと思ったから。

正解を発表しましょう。マサヤくんは、小学生の時に世界地図を見るのが趣味だった、くまなく(見ることが)。ある時発見してしまったんだ、『ニカラグアにマサヤって町がある』って。

彼が仙台にいて、仙台で居酒屋をやろうと思ったときに、3.11が起きてめちゃくちゃになって、自分の人生で描いたものがなくなっちゃった。で、どうするかと思ったときに、「行くか、あそこに。」ってなって、(ニカラグアの)マサヤに行った。そしたら、マサヤの隣町で仲良くなったレストランのオーナーが、「商売やめようと思うんだけど、お前やんないか?」って。それで、「やるわ」って言って、今マサヤの隣町で居酒屋を経営してる。

たまたま、彼が居酒屋をしている町に着いた時に、(西川さんの)仙台の友達が、「高校の同級生が、その町で居酒屋をやってるから、会いに行ってくれないか」って言われて、会いに行ったんだよね。それで仲良くなって、4年くらい前だけど。


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(インタビュー風景、右上:西川さん)

西川さんインタビューありがとうございました!


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西川 昌徳(2020/7/22)


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