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#5 〖日本で新しい写真の価値を広める〗

第5回目は、ウェディングプランナーの『廣瀬 大輔』さんから紹介いただいた『香川 裕貴』さんにお話を伺いました!


Q1.今、どのようなチャレンジをしていますか?

『日本に水中のポートレート撮影っていうのを広めたい』っていうことをやっています。

言葉のとおり、水中で人物の撮影をするというものなんですけれど、元々ウェディングフォトといわれるものが、海外にはけっこうあって。たまたま見た、メキシコのセノーテっていう水中洞窟で、透明度が50メートルくらいある場所で撮られた水中ウェディングフォトに一目惚れをして、ぼくが大学のときまで水泳をやっていたという経験と、ウェディングカメラマンの経験のどっちも活かして、ぼくの特技を活かせるもの(水中ウェディングフォト)が日本にあまりなかったので、できるんじゃないのかな。っていうので、始めました。

(水中の撮影は)場所をすごく選ぶ、透明度がないといい写真にはならなくて、海だと沖縄の離島までいかないと。プールでも撮影はできるんですけれど、去年(2019年)にクラウドファンディングをして、撮影用のプールを兵庫県神戸市西区につくりました。そこで、環境を整えて、撮影を実施しています。



Q2.今チャレンジしていることがどのような未来をつくっていきますか?

水中ポートレート撮影を広めることで、新しい写真の価値を広めていける。

日本では陸での写真表現はいろいろなところであって、いろいろなスタイルがあるんですけれど、水中での人物表現というのはあんまりなくて。それ(水中ポートレート撮影)を広めることによって、新しい写真の価値が広まるというか、写真に対するいろいろな見方や関わり方ができていく。そういったことから、新しい発見だったり、新しい写真への価値観が広がっていくんじゃないかなとは思っています。

ウェディングの前撮りという形で、いろんな場所で撮影をするんですけど、海が好きな人だったり、ダイビングが好きな人だったり、スイミングやってた人が、水中で(ウェディングフォト)ができることで、水の中で・思い出深いところで、撮影できるようになるので、それがまた日本で新しい価値として提供できるんじゃないのかなと思っています。



Q3.二十歳に戻れたら、その未来に向かって何をしますか?

若いってことは、失敗もなんでもできるし、相手もある程度受け入れてくれる可能性が高いので、ガンガン飛び込み営業行くかもしれない。

水中ポートレート撮影に関して掘り下げていくというよりも、いろいろな経験を・人との関りをもっと増やすとか、自分が本業としている経験以外のことがしたいなと思いますね。

けっこうカメラマンも、いろいろな人と会話する機会が多くて、過去の経験をもとにうまくコミュニケーションを撮れたりするので、(自分自身は)部活とバイトばっかりしていたんですけど、もっとそれ以外の社会とかかわる活動だったりとか、こんな感じ(IG-FARMのインタビュー企画)の社会人としゃべるとか、そういう活動がもっとできたらよかったなと思います。

若さを活かして、いろいろな企業にアクションを起こすかな。けっこう若いって武器じゃないですか。ぼくら、30-40代ってふつうに社会人としてバリバリやっているので、20歳前後でそれくらいの能力があるというのはすごく希少価値が高いので、それを武器にいろんな人にアクションをかける。いまと同じ活動ももちろんするんだけども、それプラス若さを武器にして、もっと。若いってことは、失敗もなんでもできるし、相手もある程度受け入れてくれる可能性が高いので、ガンガン飛び込み営業行くかもしれないです。


Q4.(ご紹介してくださる)素敵な人を教えてください。

神戸の方で、劇団を立ち上げた人(ぼくと同じ年)がいて、その子がパッといま思いついた感じです。ミュージカルとかそういう劇団・団体を立ち上げている。もともとずっと神戸のカフェバーで10年くらい働いていて、その間に、ミュージカルに出演したりとか、劇団四季のオーディションを受けたりとか、いろいろ活動をしていて。ここ1~2年前くらいに立ち上げたばっかり。


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(インタビュー風景、左上が香川さん)


Q5.水中ポートレート撮影を広めていくうえで活動していることは?

クラウドファンディングでプールを作るというのがひとつステップとしてあって、そこ(作ったプール)で自由に撮影できるようになりました。もともと、(プールの)貸し切り料が高かったので、気軽に撮影ができなかった。なので、(作ったプールを使用することで)だいぶコストダウンできるようになったので、いろいろな撮影の回数を増やすことによって、SNSで発信できるようになったので、そこ(作ったプール)を拠点に発信がうまくできているのかなと思っています。

あとは、海でのプランを新たに作ったりとか、海で撮影したサービス料金の一部を沖縄の環境保護活動に還元したりとか、そういう形で海の活動を保護したりすることで、新たにこちらの活動(水中ポートレート撮影)も知ってもらえたりする可能性があったりだとか。いろいろ知ってもらうための活動をやっています。


Q6.行動力を養うために、大学は必要でしたか?

水泳部の上下関係はめっちゃ厳しかったところなので、..(中略).. かなり役立っている。

ぼくは水泳しか・体育会の活動しかやってこなかったので、授業も割とさぼりがちだったので、(他の学生とは)違う部分があるかもしれないんですけれど、(大学に通っていた)意味はあったと思います。水泳部の上下関係はめっちゃ厳しかったところなので、社会人になってからの先輩との上下関係は、「あれ?こんなにゆるくていいの?」って思ったくらい、大学の水泳部はきつかった。なので、そういう意味ではかなり役立っている。


Q7. 海中の環境が変わる中で、工夫していることは?

安全面をけっこう考慮しています。足のつくところ・時間帯に限定、リスクに考慮したマリンドレスに限定。

海でのプランは、環境が変わりにくいところを、いろいろ探して・見つけて、沖縄県の座間味島にある○○ビーチというところが、波の安定度がいちばん高くて、透明度も割と高いんですよ。台風が来るとかくらい影響がない限り、撮影はできるので、そこ(座間味島-○○ビーチ)限定にしてしまってプランは組んでます。それ以外は、要相談という形で。

なおかつ足のつく環境というのも限定しています、危ないので。潮の満ち引きによって、けっこう水位が変わるので、足のつく時間帯に限定して撮影をしています。

(海の中の撮影は)ドレスが危ないので、海の中で着る専用のマリンドレスというのがあるんですけれど、(マリンドレスとの)コラボ限定で海撮影はやってます。このドレスも、ウェットスーツの着脱部分(スカートの部分)をすぐ取り外して、じぶんだけ(花嫁さん)すぐに(海の中から)あがってこれるように、リスクにも考慮したドレスを使っています。安全面をけっこう考慮しています


Q8. 座間味島を見つけた経緯は?

(現地の人と)つながりがあったわけではなく、そこ(座間味島)に惚れて。そこの場所を守りたいという意味でも、環境保護活動への還元もしている。

5年前くらいに、(何も現地につながりはなく)沖縄の離島にただひたすら探し回って、(座間味島を)見つけることができた。探しまくって・潜りまくって、いろんな島に行って。沖縄本島は透明度があまり高くなくて、やっぱり離島じゃないとだめだなと。慶良間諸島の中のひとつの島が座間味島なんですけれど、その慶良間諸島はいろいろ調べていくと、やっぱり透明度が高いということで、座間味島がピンときて、1度潜ってみたらすごい透明度だった。波も少なかった。特に、(現地の人と)つながりがあったわけではなく、そこ(座間味島)に惚れて。そこの場所を守りたいということでも、環境保護活動への還元もしている。

プラン化したいというタイミングで、マリンドレスのプロデュースされている方とコラボして、ドレスのデザイナーが沖縄と名古屋を拠点にしていて、たまたまその方が座間味島の方と知り合いで、実際にプラン化するときにはその方と連絡をして、現地でその方を紹介してもらって、その方が顔広い人だったので、村長さんやマリンスタッフさんなんかを紹介してもらったりして、プラン化していきました。

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香川さんインタビューありがとうございました!

インタビューを受けて、IG-FARMメンバーの感想です。

(fujinuma)
香川さんの話をお聞きして、得意なことの掛け算が、新しいことを始めるきっかけになるのだと再認識しました。そして、水中ポートレートの舞台をご自身の五感で探し当てたことなど、新しいことにチャレンジされている香川さんからは、現地 現場 現物の3現を重視してきた日本的経営らしさも感じることができました。

(yamaguchi)
ご自身の経験と経験を掛け合わせる力に加え、惹かれたことを自分でやってみるという行動力は、どちらも今の自分に足りていない力だなと感じました。
「新しい価値の提供」という決して明確でない目標でも進み続けることができている香川さんは、目標が無いから頑張れないと思っている最近の自分にとって、すごく刺激になりました。


(ishihara)
私はウェディング関係に興味があった時期があって、このお話はとても面白かったです。今、積極的に式を挙げる人や、そもそも結婚をする人自体が減少してきています。そんな中で、この水中ウェディングフォトというのが、日本でもっと広まって、香川さんが仰っていたように、新しい写真の価値を作れたらいいと思います。そしてまた、この水中ウェディングフォトが新たな女性の憧れとなると素敵だなと思いました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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香川 裕貴 (2020/6/29)


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