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スタッフの小論文で振り返る社内勉強会④|ポケマル大学 #6 石川・岸本

今年の1月から新しく始まった一次産業に関する社内勉強会「ポケマル大学」ですが、さまざまな講師・ゲストをお迎えしながら6月までに全10回を終えました。そして、その学びを振り返るため、期末試験として小論文をスタッフに書いてもらいました。

今回は、その小論文を4回にわたって紹介していくコーナーの最終回です!ポケマル大学を企画・運営していた石川と岸本の振り返りです。

全10回の講義の内容と他のメンバーの小論文はこちらから

私たちは社会課題を解決しきれない|石川凜@事業開発

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ポケマル大学の目的の一つとして、

「課題解決を事業に落とし込む」
一次産業の、社会の未来をつくる者として一次産業・流通における課題を正しく認識し、自分の頭で考え、行動する
私たちが社内勉強会に魂を燃やすわけ|ポケマル大学 #1「WhyとHow」より)

ということを掲げていました。

正直なところ、今回のポケマル大学では、課題をより解像度高く認識しはじめた、けれど、どこから手をつけたらいいかわからないなと思っています。

世の中に、社会課題と言われるものはいくらでもあります。
そして、食や一次産業という領域のなかでもそれは無限にあるし、日々変化しています。
今回、ポケマル大学でさまざまなトピックについて学んでいくなかで、その全てを認識し、考え、ポケマルとして行動をするというのは不可能だと気づきました。

でも今回のポケマル大学をとおして、日々問いに向き合いつづけている人たちに出会いました。
吉田さん、野呂さん、黒瀬さん、久松さん、青木さん。

ポケマルとしてすべての課題に取り組むことはできないけれど、そんな人たちを「応援する」、そうした人たちと「協力する」ことはできるかもしれない。
さまざまな課題に向き合い続けている人と、一緒によりよい世界を作っていきたい。
もっと、より大きな単位で、課題解決をしていきたい。

「Collective Impact」
様々なプレイヤーが共同して社会課題解決に取り組むための一つのスキームであり、共同の効果を最大化するための枠組みのこと

ポケマルは、「共助の社会を実現する」ということをビジョンに掲げています。
これは、確かに一つの会社が掲げるには大きすぎる目標なのかもしれません。
でも、共助の社会を「みんなで」実現する、ということは、ひょっとしたらできるかもしれない。

一緒に歩むための、仲間を増やしたい。
仲間と協力できる部分を、増やしたい。

事業開発がやっていることは、企業や自治体の人たちに、
私たちの仲間になってもらうということなんだと思います。
C2Cがやっていることも、生産者や消費者の人たちに、
私たちの仲間になってもらうということなんだと思います。
コーポレートがやっていることも、株主はじめいろんな人たちに、
私たちの仲間になってもらうということなんだと思います。

私たちは、会社一丸となって、仲間を増やし、社会をよくしていく。
そのことに、これからも取り組んでいけたらいいのかなと思います。

「知る」ことからすべてがはじまる|岸本華果@広報

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ポケマル大学では、

・複雑なものを、複雑なまま捉える
・異質なものも尊重する
・問うことをやめない
複雑なものを、複雑なまま捉える|ポケマル大学 #2「大事にしたいこと」より)

という3つのことを大事にしてきました。

「生産者」と一括りにはできないし、産直ECは市場流通と二項対立ではないし、正しい答えと言うものが存在しない...そのようなことを綴った毎回の感想や今回の小論文からは、企画・運営の私たちはもちろん、スタッフみんなが、3つのことを大事にしてこられたのではないかと感じています。

先日、ポケマルではコーポレートサイト上に「ポケットマルシェの目指す持続可能な社会」というページを公開しました。

こちらでも言及していますが、ポケマルは、行き詰まった現代社会の根底には「分断」があると捉えています。分断された社会では、自分の生活が何によって支えられ、何に影響を与えているのかを知ることは難しいです。だから、自分の生活と密接に関わっているはずの存在を自分ごと化できず、蔑ろにしたり、無意識のうちに損なってしまいます。

私たちポケマルは、この分断を「個と個をつなぐ」ことで乗り越えていこうとしています。自分を生かしてくれている存在、自分が生かしている存在を知り、自分ごと化して考えられれば、共に助け合えるはずです。

今回、何人ものスタッフが知らなかったということに衝撃を受けたり、知ることの大切さを感じたと口にしていましたが、「知る」ことからすべてははじまるのだと思います。知って、生きていくのに絶対に必要な食べものへの向き合い方や選ぶ行為が変わることで、社会も変わっていく。そう信じています。

一旦区切りとなったポケマル大学ですが、引き続き、スタッフの学びの場として企画・運営を行い、ポケマルが目指す社会へ向かっていくための一助としていきたいと思います。

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ポケマル大学とは?という方は、こちらをぜひご覧ください。


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