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私のバタフライエフェクト

久しぶりに名古屋市内のど真ん中、栄に出かけた。
帰りは夕方のラッシュに重なり、快速特急は吊り革をつかまなくても倒れないほど混んでいた。

汗ばむ額にハンカチをあてることもできず、電車を降りるころにはグッタリだった。



マスクを外し、暗い夜道を歩く。
遠くから小さな自転車が近づいてくるのが見えた。
ヒューヒュー言ってるように思ったのは、近づくにつれ歌声だとわかった。
すれ違いざま、男の子の声が🎵こーこーろーざーしを、はたしーてー、と歌っていた😊
「ふるさと」だ。
小学2年生くらいだろうか、あの歌は今学校で習うんだったかな。

なんだか思いがけないことで、心がぽっと温まった。
塾帰りらしい男の子。この郊外の町が、彼にとっていつか故郷になるのだろうか。


今日は仕事が長引いて、集まりには10分ほどの遅刻だった。
地下鉄の駅から目的のビルまで行く道すがら、平日にもかかわらずオアシスは結構な人で賑わっていて、間を縫うように急いだ。

仕事関係の二人だろうか、30代の男性と20代らしい女性が立ち止まって話している。
女性が何度も頭を下げているのは、お礼を言っているらしい。

横を通りすぎるときに「もう大変お世話になって、何て言ったらいいのか、本当にありがとうごさいました」という声が聞こえた。
男性は、いやいやそんな…という雰囲気だったが、若い人があんなにお礼を言っているのを見たことがなくて、少し驚いた。
事情はわからないけど、彼女の感謝の気持ちと嬉しさは、通りがかりの私にも伝わってきた。


オアシス21を横切ると、次はNHK放送センタービルの中へ。
地下鉄駅から最短距離で行くので、すべて斜めに通り抜けさせてもらう😅

地下通路の両側には、NHKか地下街の商店会がやられたのか、綺麗な寄せ植えがずらーっと並べられている。

横切り歴3年ほどになるけれど、初めて見た。
殺伐とした駅の雑踏から、少し離れた静かな通路で、お花に癒される数十秒だった。
帰りには写真を撮らせてもらった。

少年の歌う「ふるさと」
若い女性の「ありがとう」
地下通路に並べられた寄植え

どれもが私の心を温め、優しく癒やしてくれた。
小さな心の動きが大きなウェーブになって、ミサイルも戦争もなくなるといいな。

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