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大切なことはすべて雑談から学んだ ような気がする

今日は、よく話し、よく聞く一日だった。


最初は事務機器の営業マン、長いお付き合いで、私と同じ定年も近い。
会って話すのは久しぶり、緊急事態以来かも。

昔は良かったねという話。
そう言うと、縁側でお茶飲んでるお年寄りみたいだけど、そう言うんじゃなくて。
(どう言うの?と聞かないで)

外部の人でありながら、長いあいだ出入りしていた人は、ココのことをよく知っていて、一線を画しつつもどこか仕事仲間のように感じる。

◇◆◇

次に来たのはボス。
上着のポケットに手を入れ、急ぎの用事ではなさそうだ。

「何度も話そうと思っていて、忘れてばかりいました」と。
何事かと思ったら、先日新聞に書いたコラムの感想だった。
掲載されたことを何かの拍子に話してしまい、読みたいと言われてコピーをメールしてあったのだった。

寡黙なボスとは仕事の打合せ以外に話すことはあまりないのだが、日ごろ考えていることを聞くことになった。

共感したり驚いたり、十数年ご一緒してきて、これだけ話を聞いたのは初めてかもしれない。

この話はまた改めて書いてみたい。

◇◆◇

そして3人目は、同僚のY子。
彼女はいつも、私の仕事部屋の打合せ机でお弁当を食べる。
仕事の流れによって昼休みを取るので、たいてい早弁だ。

いつも私は黙ってパソコンに向かっているが、今日はなぜか彼女の昔の職場での話になった。

受注を間違えて入力したことで、工場が稼働してしまい、大量の在庫を抱えてしまった話。

上司には叱られ、フォークリフトのおじさんに「どうするの」と呆れられ、彼女の凹み具合も相当だっただろう。
最後は親しい営業担当が走りまわってくれて、半年以上も在庫を眺めずに済んだのは幸いだったと。

そんなヒューマンエラーが通ってしまうなんて、システムが悪いんじゃないの?とフォローしたら、彼女の中では過去のやっちまった案件として、もはや武勇伝となっていた。

帰り道、倉庫に積み上げられた20トンの製品を想像して、なぜかニヤニヤしてしまうのだった。

◇◆◇

他人の失敗は蜜の味。
でもその蜜を吸ったら成長につなげたい。
とりあえず、大笑いして元気になれたのは間違いない。


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