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出産今昔

今朝方、息子のところに女の子が生まれた。

実家のお母さんから連絡があったと、息子に起こされて知った。

立会い出産の予定で、臍の緒を切る役まで仰せつかっていた息子は、訳あっていま家にいる。

100キロほど離れた彼女のいる病院に、行くことができなかった。
家族の語り種になりそうなその理由は、また改めて書こう。

息子と夫、私の3人で、よかったね〜と話しているところへ、息子の妻からビデオ電話がかかってきた。

小さな画面を交代にのぞきこむ。
ホッとした様子のママと、あくびしている赤ちゃんの様子に、涙が出た。

それにしても、産んで1時間も経っていないのに、こんな電話ができるなんて。
いくら時代が変わっても、出産の大変さは同じはずだと思うけど。

娘の時はコロナ禍で、身内の付き添いのない中での出産だった。
そして、やはりビデオ通話での報告だった。

「さっき生まれた〜」と、まだ30分も経っていないのに電話できるなんて、無痛分娩だからかと思っていた。
今回普通のお産だった息子の妻も、いつ?と聞いたら1時間ほど前とのことだった。

スマホを握りしめて生むの?と思ってしまうが、最近の産院はずっと同じ部屋にいられるからかなと想像している。

ところで私の初めての出産は、母がひとり付き添ってくれると思っていたら、送ってきた父と、駆けつけてきた義父母、もちろん夫もいて、ずっとベッドの横についてくれてたのは私の親友だった。

朝イチで入院して、生まれたのは夜10時過ぎ。
あれは今思えば、出産祭りやったな。
いや、産んでるこっちは命がけなんだけど。

今回、予定日を何日も過ぎての出産で、さらに義母、叔母、息子と、想定外なことが重なって、私も少々受け止めきれなくなりそうだった。

そして今、ひとつの命が私に大きな力を与えてくれている。

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