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黒毛和牛のすき焼き

ゴルフのスコアは散々な夫が、コンペの「あみだくじ」で牛肉を当ててきた😆

そこで昨晩、ひとりですき焼きをした。

すき焼きを一人でって…。
後から野菜や肉を加えることなく、1ラウンドで終了のあっさりしたものだ。

とはいえ、問題は肉。

パックには330gと表示があり、長4封筒ほどにたたんだ肉が4枚。
ということは、1枚80gほどになる。
私ひとりで3枚いけるやん?
夫には2枚入りだったよと言えばいい😆

美味しくいただくため、今回は糸こんにゃく抜きで、野菜と焼き豆腐、あとはなると巻きだ。

すき焼きの味付けって、砂糖を入れる時いつもぞわぞわっとくる。
こんなに入れちゃっていいの?というくらいでちょうどよくなるからだ。
醤油を回し入れたら、よーしいくわよ。

とりあえず、肉は2枚入れた。

カセットコンロを出すのもナンだし、台所で作ったものを温かいうちに食べてしまおうという魂胆だ。

えのき茸で味を確認した後、よーし肉肉。

サシの入ったお肉は、包丁を入れてなくてもいい感じに切れてくれる。
この地方で言う「ひきずり」が頭に浮かぶ。

ご飯を炊かなかったので、細打ち白玉うどんを半袋入れてある。

肉、野菜、肉、うどん…。

予定では、8割方食べたあたりで、台所に戻って肉1枚を加えるはずだった。

しかし、だんだんスピードダウンしてきた。

まだ100gも食べてないと思うけど。

というわけで、結果1ラウンドKO。
肉は2切れで充分だった。

どんなものもモリモリ食べて、胃も丈夫だったはずなのに、気持ちに胃袋がついてこなくなったということか。

「ひとりですき焼きしたの?」と驚く夫も、夜中に牛肉2枚を食べた。

300gか…なんて思ったのに、二人なら充分だった。

夫の晩酌に付き合いながら、個体識別番号で検索する。

三重の農場から肥育農家を経て、県内の精肉店に並んだことがわかる。

肉を美味しくいただくための情報を、夫に伝える。

「2020年4月生まれだって」

そう言ってから、ハッとして言葉に詰まった。

私たちは確かに今、命をいただいたと気づいた。
生まれた牛を大きく育て、精肉として並ぶまで、多くの人がかかわっていることも。

その命のつながりに思いを馳せ、あらためて「いただきました」と手をあわせた。

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