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今もロックに生きている

昨夜の『浜田省吾 ON THE ROAD 2023』ライブの余韻が、まだ残っている。

オープニングのバックスクリーンには「ゲルニカ」、そして赤く点滅するライト、伝わるメッセージに熱いものがグァーっと込み上げてくる。

浜田省吾さんの、本当に年齢を感じさせないスタイルに、ハートを揺さぶられるライブだった。

浜田省吾さんの曲に出てくる女性は、都会で働いていて、ひとり強く生きている。
でもどこか悲しげで、「オレ」はそんな彼女のことを助けたいと思っている。

そんな「オレ」、時には「ボク」に、彼女を助けてやれるほどの力はない。

そんな曲は、いくつになっても、何度聞いても、20代の自分に戻ることができる。
熱に浮かれた時代の楽しかったいくつもの出来事と同時に、悩み多きころでもあった。

本当にこれでいいの、親が認める「丘の上の愛」を選んだ方がいいのかもしれないと思った。
「J.BOY」との暮らしは苦しく、待つだけの毎日は孤独で寂しかった。

あの頃の自分に、言ってやりたい。

生きる上で大切なのは、お金。
でも愛がないのは、お金がないより辛いことだと思うけど、どう?
Money makes me crazy.
愛だよ、愛。

あのころ浜田省吾さんが、ライブで言ったことを覚えている。

「Don't trust over thirty」
俺たち若いころ言っていた、30以上は信用するなってね。
でも、そんな俺も30を超えてしまった。

昨夜のライブでは「そう言っていたころから、40年が経ってしまった(笑)」と。

あのころの「J.BOY」だった人は、途中休憩の間、社長からのメールに返信をしていた。

車はメルセデスでじゃなく、プール付きのマンションに住んでもいない。
winnerにはならなかった。

でも、それがいいのよ。
人生はロックンロール。
「君が人生の時」は最高にGOODだ。

アリーナから駅に向かう人の波に押される。
見失いそうになった時、手をグッと握られた。
もし私じゃなかったら、どうするつもりだったのよ。

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