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「ブギウギ」で熱く②

感想を落ち着いて書けないまま、中盤に入った「ブギウギ」。

先週末の、茨田りつ子の慰問公演のシーンには心を揺さぶられた。
これから特攻隊として飛び立つ若者を前に、何をどう伝えるというのか、茨田りつ子の、菊地凛子さんの歌う姿が、辛くて切なかった。

戦争は二度とあってはいけないと、世界がそうではない今、強く感じるものがあった。

茨田りつ子のモデル淡谷のり子さん。
子どものころ歌は聞いていたし、真似をして歌っていたことも覚えている。
晩年はものまねの審査員として、コロッケのおふざけぶりに怒っていらしたお顔が印象に残っている。

そんな淡谷さんが生きた時代をドラマで見て、胸に迫るものがあった。
「ブギウギ」がなければ、そんなエピソードも知らないままだった。

『ブギウギ』を見ていると、歌には力があると感じる。
今回のドラマで「神回」と言われる回は、歌唱シーンが主だったものがある。
六郎のことを歌った『大空の君』の時もそうだった。

歌は作詞作曲編曲をする人がいて、歌う人がいて、聴く人がいる。

歌手はただ歌うだけでなく、その人にも人生がある。

ただ歌を聞くだけでなく、そのむこうにある物語を想像するから、感動が生まれる。

描ききっていないからこそ、何度聴いてもいいのかもしれない。

最近は便利なもので、サブスクで笠置しず子さんを聞いてウキウキしてみたり、八代亜紀さんのジャズを聞いてじんわりきてみたりしている。

紅白歌合戦じゃないけれど、「歌の力」は大きい。


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