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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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#なりたかった職業

なりたかった職業ランキング《第1位:小説家》

さて1位です。 第1位 小説家 これは、記憶にある限り、自分史上最も古い「なりたい職業」でしょうか。 《少年少女世界推理文学全集》に刺激を受けたと書きましたが、おそらくはさらにさかのぼります。 最も古い創作は、小学校2年「ボールの冒険」と題する絵本でした。草野球で強打者が打ったボールがそのまま空を飛び続け、カラスを初めいろいろな出会いを通して学んでいく話です。 国語教師の免許を持ち投稿魔だった母、客の来ない貸本屋を営み投書魔だった母方の祖父から、《業》のようなものを受

なりたかった職業ランキング《第2位:発明家》

note上ではアリエルさんに、 「科学的且つ論理的な変人」 「イメージはイカレた科学者」 とおホメ(?)いただいたことがあります。 自分でも、30代の頃、ローカル・フリーペーパーに「子供の頃、何になりたかった?」と尋ねられ、 「科学者」 と答えました。 でも、よくよく振り返ると、それは「後の世」の錯覚で、実際に《なりたかった職業》は、 第2位 発明家 でした。 これも、きっかけは「本」です。 小学校3,4年頃、父親の本棚にあった、「思いつき夫人」という本に強い影響を

なりたかった職業ランキング《第3位:探検家》

3位~1位はnoteのプロフィール欄に挙げているので、以後、少なくとも表題にサプライズはありません。 第3位(同率) 探検家 探検・冒険にあこがれる子供は多い(多かった)はず。女の子より男の子に多いのは、ロビンソン・クルーソーからワンピースのルフィに至るまで、探検・冒険物語(マンガを含む)の主人公に♂が多いからでしょうね。 TVドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」の主題歌「生きる」を聴いた時、  ── 中南米あたりの探検家♬ の所で心がトキメキました。 50代

なりたかった職業ランキング《第4位:教祖》

一時期note上で大流行した「才能適職診断」で、これが《適職》3番目に出てきた時、ドキリとしました。 (うーむ……なぜ知ってる?) 4位 教祖 といっても、現在、そして過去に世間を騒がせたような、カルト教団の教祖とはまったく異なります。 中学の頃《新約聖書》を愛読していたと書いたことがあります。「ジーザスの大冒険」的長編小説として読んでいたのですが、その中に「教祖の起こした奇跡」が何度も登場します。 高校時代には「ノストラダムスの大予言」なる本や映画がヒットし、199

なりたかった職業ランキング《同率第5位:ヒモ》

《薬草栽培農家》と同率5位の職業です。 第5位(同率) ヒモ 果たして、《ヒモ》というのは「職業」なのかどうなのか、異論はあるところでしょう。 でも「なりたかった」のは間違いないし、ある意味、「なってしまった」とも言えます。 私には2歳上の姉がおり、幼い頃から彼女とその友人♀たちとの「ままごと遊び」に付き合わされていました。 この状態は長期に渡って続き、高校生の頃には姉の友人たちと街に出かけたり、泊りでスキーに行ったりしました。 少し年上の女性に囲まれ、世話を焼かれな

なりたかった職業ランキング《同率第5位:薬草栽培農家》

凛さんの記事に触発され、コメント欄で応援いただいたこともあり、同じテーマ、同じ5位~1位ランキングで書き始めました。 始めると、ひとつひとつにかなり熱い思い入れと歴史があり、長くなってしまうため、 5位⇒5位(同率)⇒4位⇒3位⇒2位⇒1位 と1回1テーマずつ書いていくことにします。 まずは、 第5位(同率) 薬草栽培農家 ヤバい《薬》じゃないですよ。 時代は高校2年までさかのぼり、その頃の「自分周り」のミクロ環境と、「第1次オイルショック」というマクロ状況とが掛け