会社員でよかったかどうかはわからないけれど
25歳から会社勤めを始めた。
国家公務員になる選択肢もあったが、自分との『相性の悪さ』を感じて企業を選んだ。
その時点で、もう趣味のモノ書きに使う時間はないだろう、と諦めていた。というより、既に結婚していたこともあり、生活の糧を得るための仕事に専念しよう、とモノ書き世界には決別するつもりだった。
実際、研究開発系の仕事は忙しく、残業はほぼ毎日で、土日もどちらか出勤していた。
ところが、どういったいきさつだったか、入社1年目から労組機関誌の編集部員を頼まれ、特集企画を発案し