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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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2024年3月の記事一覧

あんこは自販機だけじゃなかった(街で★深読み)

名古屋市北区天道町の館林製餡さん前に置かれた『あんこ自販機』について、これまでに①目撃情報と②購入&食レポ記事を書きました。 それまでは自販機しか見たことがなかったのですが、たまたま通りかかったこの日は、対面販売も行っていました。 普通の小倉あん、粒あんなどの他に、抹茶、紅芋、コーヒー、ブルーベリー、チョコ、ゆず、……とにかく、ありとあらゆる種類のあんこがあります。 HPによれば、土日の11-13時の2時間、対面で量り売りをしているようです。 北海道産小豆・大手亡10

会社員でよかったかどうかはわからないけれど

25歳から会社勤めを始めた。 国家公務員になる選択肢もあったが、自分との『相性の悪さ』を感じて企業を選んだ。 その時点で、もう趣味のモノ書きに使う時間はないだろう、と諦めていた。というより、既に結婚していたこともあり、生活の糧を得るための仕事に専念しよう、とモノ書き世界には決別するつもりだった。 実際、研究開発系の仕事は忙しく、残業はほぼ毎日で、土日もどちらか出勤していた。 ところが、どういったいきさつだったか、入社1年目から労組機関誌の編集部員を頼まれ、特集企画を発案し

【鉄は熱いうちに打て】(新釈ことわざ辞典)記事版;オスマン帝国《イエニチェリ》のことなど

暴力教師やパワハラ上司の自己弁護。 このことわざには二つの意味があるそうです。 A. 精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである。 B. 物事は、関係者の熱意がある間に事を運ばないと、あとでは問題にされなくなる。 意味Bは特に問題はない。まあ、そうでしょうね。当たり前すぎて、なぜわざわざ諺に?と思うくらい。 問題は意味Aです 。部活担当の暴力教師や新入社員を指導するパワハラ上司はこのことわざを引用して自己正当化するかもしれない。 しかも、それは、ある意味、