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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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2023年11月の記事一覧

平手政秀の志賀城址近くで、久しぶりの名古屋モーニング (街で★深読み)

会社勤めをしていた40代後半の頃、子供たちが家を出たこともあり、毎週土曜の朝は喫茶店のモーニング・サービスで済ませる、という習慣がありました。 名古屋のモーニング・サービス競争は激しく、いや北西の尾張一宮や南東の豊橋ではもっと熾烈と聞いていますが、中には『一日中モーニング』という、一体どうなっているのかわからないお店もあるようです。 織田信長の傅役として知られ、その『大うつけ』ぶりが治まるようにと願って諌死した、と伝えられている平手政秀の居城・志賀城址である志賀公園(名古屋

【据え膳食わぬは男の恥】(新釈ことわざ辞典)記事版

既に異臭を放ち始め、周りの誰もが警戒して手を付けない《据え膳》に、我慢できずかぶりついてしまったため、数々の災厄がふりかかり七転八倒している男が、それでも虚勢を張って言うセリフ。 本当に目の前に、『リアル据え膳』が出てきたら、多少の異臭を放っていても、箸に手を付けてしまう気持ち、わからないでもありません。 でもでも、動画の解像度が向上し、ほとんど『リアル』に見える『バーチャル』が氾濫しています。『バーチャル据え膳』に幻惑されないようにしないと……それ、ディスプレイ越しです