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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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2022年2月の記事一覧

何様のつもり?/Who does he think he is?

ロシアがウクライナの侵略を開始しました。 欧米各国は当然、激しく非難しています。 アメリカのバイデン大統領は、国際世論を無視して自分のやりたいようにふるまうロシア大統領に対して、 「プーチン大統領は《何様のつもり》で、隣国の一角を新しい国家だと宣言したのか」 と厳しく非難しました。 バイデン大統領の元の英語スピーチを調べてはいませんが、この、 《何様のつもりだ!》 という和訳の「元の英語」は、おそらく、 《Who does he think he is?》 だと思われます(

note1周年の区切りに

昨日、2022年2月22日にnote1周年のバッジをいただきました。 あと200年続けたら、2222年2月22日と《2》が7個並ぶので、それまで頑張るつもりです。 当初の予定では、リハビリは1年と区切るつもりでしたが、「マルマラ海……」など連載が終わっていないものもあり、もう少しこのペースで続けようと思います。 なんとか1年続けられたのは、ページを開いてくださった皆様、《スキ♡》を押してくださった皆様、そして、《コメント》をお寄せいただいたnoterの皆様のおかげです。 特

《比喩》を使う政治家には注意しなくてはいけない (エッセイ)

昔、難しい話をわかりやすく説明してくれる、お茶の間で人気の政治評論家がいました。 独特の不思議な髪型で、パイプを手に、 「だいたいやねえ、……」 と語りかける人で、各種のCMにも起用された。 この人の話がわかりやすかったのは、ひとつは断定的に語ること、ふたつめは《比喩》を多用したからではないか、と私は思っています。 例えば、おぼろげに憶えているのは、《国/政府》を「お父さんお母さん」、《国民》を「子供たち」に例えた上で、 「お父さんは子供たちの将来を考えて……」 といった

《長めの小説》分割後《これまでのあらすじ》私の作法 (エッセイ)

人生で《あらすじ》を書く機会はあまり多くありません。 小学校で読書感想文を書く(書かされる)時に、まず最初にあらすじを書きましょう、なんて指導を受けたような気がします。 あとは、小説募集とか懸賞論文(と題していても、実際にはエッセイですね)など《賞》に応募する時にも、 「**文字以内で《あらすじ》を書いて添えるように」 など要求されたりしますね。 こうした《あらすじ》を書く、── 技術? ── はたぶんあるのでしょうね。 工学系の学生に、 「英語論文を読んだら、内容を忘れ

高梨選手の《謝罪文》を読んで再び「必然性の無い《団体戦》はやめようよ」 (エッセイ)

半年前、東京オリンピックの時に「Wet blanket」と呼ばれるのを覚悟で、《本来は団体競技でなく、個人種目を束ねただけの団体種目》について、 「《オリンピック憲章》を遵守して、こんな種目はもう止めようよ」 という記事を書きました。 北京オリンピックでのスキージャンプ男女混合団体戦で、高梨沙羅選手が失格し、日本チームがメダルを逃した、という件に関して、 ・高梨選手が謝罪文を公表し、 ・国内外から励ましのコメントが寄せられている、 という報道をいくつも見ました。 高梨選手