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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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2021年8月の記事一覧

「映画館での共鳴現象エピソード」で「Congratulations」いただきました!

「#映画館の思い出」に応募した下記のエッセイで、先週分の「賞」をいただきました。《スキ》してくださった皆様、ありがとうございました。 「Congratulations」をいただいたのは、「#結婚」でいただいた《キリンベッド》エッセイ 「#忘れられない先生」でいただいた《テレパシー》エッセイ に続く3度目です。 どれも作者の思い入れのあるエピソードですので、《スキ》してくださった方々に、この場を借りて、3作分、御礼を申し上げます。 ちなみに、「Congratulati

映画館《ならでは》、と今も想い出す《共感現象》エピソード2題

映画は主に、車で10分前後の場所にある、郊外型シネコンに出かけて見る。オンデマンドやレンタルなど、テレビ画面で見ることはほとんどない。 《わざわざ、映画館?》と尋ねられたら、一応、 「大画面の迫力」 と《無難な》答えで応じる。 でも、本当の魅力は、劇場全体での《共感現象》にある。 はっきりそう言えないのは、《共感現象》に出合う機会が少なくなったからだ。 今では、ミステリー映画で、観客全員が《息を呑む》場面ぐらいになってしまった。時節柄、それすらも《自制》しなくちゃならない。

Missionary Positionで愛を交わすSiberian Husky犬に、隣家の弁護士は何て声をかけたのか ──《can》と《can’t》の発音聞き分けは難しい!

米国イリノイ州の大学町で、英語学科の教授がsabbatical(長期休暇)で1年間不在の家を、格安で借りて住んでいたことがある。 垣根を隔てた隣家には、米国人弁護士Mと日本人の奥さんが住んでおり、庭で大きなSiberian Husky犬を《つがい》で飼っていた。1頭の体重はおそらく、60キロぐらいはあっただろう。 裏庭から外に出る時に、この《コワモテ》カップルが隣家の庭を縦横無尽に走り回ったり、じゃれあっている姿をよく見かけた。 ある日、僕が仕事(研究室)から戻ると、妻が