見出し画像

20歳。ノルウェイの森。愛とは。

<読んだきっかけと雑記。>

コロナで家にいる生活が続いてる。留学も中止になってしまった。そんな僕がこの本を手に取った理由は2つ。1つは、留学に行くから日本のこと知っとこって思い。村上春樹という小説家をそういうば知らないなって思った。もう1つのきっかけはジャズつながり。ちょうど最近ジャズを聴き始めて、ジャズ喫茶を調べていたら彼がジャズ喫茶をやっていたようなことが書かれていたから、日本の代表作家の中でも彼を選んだ。

 数日間、夜10時半から眠気が来るまでジャズを聴きながらこの本を読んでいた。あかりは暖色のデスクライトだけで、時計の音だけが聞こえる静かな夜。これ悪くないんじゃないか。こんな時にも素敵な時間って作れるじゃんってね。

 あと、実は半年ぶりぐらいに小説を読んだ。半年前に読んだ小説は授業の課題だったから、自主的に読んだのは1年半ぶりぐらい。やっぱり小説っていいなってなった。日々の心の動きや周りにある景色、音の描写。そんな日常を捉えて生きてないなと思った。


<心に残った言葉たちから作ったあらすじ>

遠くの、病気の君へ。それでも僕は愛してる。

(直子の病気が良くなることに)そこになんの期限も保証もない。あなたにそれができる?そこまで直子を愛している?わからない。けど、できる限りのことをやってみる。

君に会えないのは辛い。でも君がいなかったら僕の東京での生活はもっとひどいことになっていたと思う。朝ベットで君のことを考えればこそネジを巻こうと思える

愛なのか責任感なのか。僕は強くなりたい。

僕は彼女を絶対に見捨てないよ。だって、僕は彼女が好きだし、彼女より強いから。僕はもう16、17の時のままいたいとは思わない。僕はある種の責任というものを感じるんだ。

・2つの愛。

優しく静かで澄んだ愛情。揺り動かす愛情。

・空も綺麗だし、湖も綺麗。

空も綺麗だし湖も綺麗というのと同じ。放っておいても物事は流れる方向に流れる。

・誰にも遠慮しないで。幸せを掴むんだ。

結局のところ何が良かったなんて誰がわかるというの?だからあなたは誰にも遠慮もしないで、幸せに慣れると思ったらその機会を捕まえて幸せになりなさい。経験的に思うのだけど、そういうチャンスは人生に2度か3度しかない。それを逃すと一生後悔するよ。


<20歳の僕にとっての「ノルウェイの森」>

誰かを愛し続けるって難しいのか。

遠くにいる最愛の相手。離れていても、君がいるから僕はここで頑張れる。でも、遠くでどんどん苦しんでいく君。それでも僕は君を愛しているよ。愛するって決めたんだ。ん。決めた?。愛するって決めるものなのか。そんな時、僕のそばでは、とても魅力的な「友だち」ができた。そう友だち。でも、距離って強い。友だちとして見てるんだ。でも、僕が悩んでいる時そばにいるのは彼女だった。そこに2つの愛が生まれた。2種類の愛。愛するって決めた君は、遠くで、深い谷の底にいる。それでも愛し続けられるのか。

愛というものの重さ。それを人生の中心に置こうとい重さと輝き。

僕は今までの人生で愛ってのを人生の中心に置いてこなかった。高校の時は、とても大好きな女の子がいたけど、勉強や生徒会をやるんだって思って一歩を踏み出さないかった。大学に入って付き合い始めた彼女とも、時間があれば会うっていうスタンスに気づいてハッとすることが多々ある。その理由は、きっと勇気がないんだと思う。でも、他方で、愛を中心におくことへの憧れはとてもある。世の中の映画や小説では、人生をかけて誰かを愛するラブストーリーがたくさんある。とっても素敵だなって思う。世間で褒められるようなことを実現する人生ではないけど、平和で小さな幸せのある人生。でもこの本を通じて思った。そんな人生が実現できるかは偶然によるのかな。自分がいくら愛するって決めて全てをかけても、うまく行かないことがある。そして、うまくいかなかったらとても心が動揺する。最愛の人が死んだ時、主人公は何もかも投げ出しあてもなく放浪に飛び出し1ヶ月彷徨った。それは実らなかったから。そして、それくらい愛していたから。愛を人生を中心に置こうとしても必ずしもそれができるわけではない。自分ではどうしようもない”偶然”(と僕は呼びたい)によって中心に置けないこともある。だからこそ、中心に置こうという決断そのものが輝いていて眩しいし、置けた結果の物語が世の中に溢れているのだと思う。

<その他心に残ったフレーズたち>

・直子を大事にしたいと思うなら自分を大事もしなさい

・ここの良いところはみんなが助け合うことなの。みんな自分が不完全だってことを知っているから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?