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【旅記録】隠岐諸島

202306
ふと思い立って隠岐の島を旅することにした。本当に、『ふと』思い立った。
ずっと以前から祖父が隠岐の島に行ってみたいと言っていたことを思い出したからだ。安心してください、私は無職ですよ。
時間は有り余っている。
祖父はずっと、後鳥羽上皇は隠岐の海や風景を見てどんな風に思っとったんやろうなぁと言っていたので、私もそんな興味が出てきたのだった。

家から隠岐の島に行くのは、ものすごく時間がかかる。一日ががりだ。
何なら台湾に行く方が近い。驚き。
更に、隠岐諸島には島前と島後があり、島間の移動も時間に制約がある。

今回私は、西ノ島、中ノ島、島後(隠岐の島町)に行くことにした。本当は一週間ほどいられたら良かったのだが、そこはケチ心が働いてしまった。。
くーっ、時間だけはあるただの無職だ。

因みに今、おき得乗船券と行って帰りの船賃が無料になるキャンペーンを行っているので、隠岐諸島に船で行く際は利用して欲しい。

1日目(西ノ島)

まず西ノ島に向かった。
船旅がしたくて、米子にまず向かいそこから乗船。レインボー🌈
高速船なのであっという間!
また日の入りも遅くなっていたので、まだ明るい時期に到着🚢

別府港

もう既にいい。
勝手にノスタルジー感じちゃう。

人が少なく、車も少ない。
宿越しの西郷港はこう。

ホテル隠岐

ホテル隠岐に滞在。
やっぱりいいでしょ。
隠岐諸島のホテルは電話で予約をしなければいけない所が多いので緊張しいには注意が必要。そしてそもそもの客室数が少ないのか、お断りが多かった。
ホテル隠岐はネットから予約ができた✌️ありがたい。

ものすごーーく落ち着くホテル。
ご家族で経営されているのかな。一階はご飯屋さんで、ご飯が美味しくて、スタッフの皆さんも柔らかい雰囲気で、また訪れたいホテルでした。

2日目(西ノ島➕中ノ島)

2日目は夫リクエストの場所へ。
隠岐諸島へ行く際、君が行きたい場所なんだんからどこでもいいよ〜と計画の全てが丸投げだったのに、『あ、でもここに行きたいな…🥺』と唯一のリクエストがあったのが、魔天崖

崖ドーン
馬もドーン、牛もドーン

摩天崖から摩天崖を見下ろせる場所まで歩くのはまあまあな坂道で結構大変だった。
隠岐諸島では牛と馬が放牧されていて、人慣れしているのでのーーーんびりしていらっしゃる。

ほーんとにのんびりしている良い場所だった。

西ノ島での移動はトゥクトゥクを使ったんだけども、

なぜかお尻の写真しかなかったトゥクトゥク


山道も車道も普通に怖かったよ。
すごい風が強い日だったけど、ガソリンスタンドのおじさん曰く、普通の日だよとのこと。
楽しすぎたよ。

行手を普通に阻む牛。たまたますれ違ったおじさんが何処かへやってくれた。いやー緊張よ。

こんな経験は滅多にできるものではないので、テンションが終始上がってた。

そして黒木御所跡にも訪れて。
脱出成功した後醍醐天皇がいた場所だ。

黒木御所跡地

静かな場所だった。
でもなんだか寂しい。
賑やかな人なら逃げ出したくなるのかな。

そこから船に乗って、海士町へ🚤

潔いキャッチコピー


そ、そげな〜
ほんまやんな。ないものはないわ。当たり前のことやん。
すごく心に沁みた。
海士町は西ノ島よりも観光地として整備されている雰囲気だった。と言っても西ノ島は全然回れてないので実像はわかっていないけど…💦

隠岐神社

隠岐神社周辺は、訪れる場所がまとまっていた。隠岐神社も素敵だったが、村上家が個人的には勉強にもなったし当時の様子が想像できて楽しい場所だった。
それから資料館も。共通チケットで割引があるのでおすすめだが、村上家に行くなら、夏場は短距離だが車を使ってもいいかも、と思う。
熱で体が溶ける、もしくは蒸発するぞ。

後鳥羽上皇が流される時、当時は祟りを恐れて本当の僻地には流さず、ある程度栄えた(?)、それなりに生活基盤が整っている地域が選ばれたのだそう。それが隠岐。
後鳥羽上皇は約20年近く住むことになって、京都とは違って戸惑うことも多かっただろうけど、実際のところ、どうだったんだろう…
死ぬ間際の手紙には、『ガーン』みたいな悲しさや悔しさのようなものが読み取れたけれども、それは中心から離れざるを得なかったところから来ているもので、隠岐での生活自体は絶望的なものでは無かったんじゃないかなぁと想像した。
それでも、死に際にはやはりお家のことを考えて寂しくなったのかしら…とも想像した。
自分が死ぬ時に、思い出すことは何だろう。

その後、明屋海岸に行ってハートを見つけてきたよ。

ハート♡

タイミングによるんだとは思うけど、かなり近くまで行かないとハートに見えないから、見逃しそう。実際私達が歩いた場所まで歩いていた人たちはいなかったから、見逃した人多いんじゃない?!
要注意ポイントやで。

その後なんやかんやで一日を終えて、遂に次は隠岐の島町へ❣️


3日目(隠岐の島町)

朝早くの船に乗って隠岐の島町に向かった。

切符


この厚紙の硬さがすごくタイプだった。
好き。
ノートの表紙にぴったりの硬さ。あのくらいの硬さとすべすべした感触。
好き。

隠岐の島ではまず乳房杉を見たり神社に行ったりしてのーんびり過ごした。

乳房杉

風穴がいくつかあって、ヒュー💨って感じ❗️
涼しくてしんとして、居心地がいい場所だった。

隠岐の島での一番の目的は、牛突き❣️

牛のご入場

一年のうちに決められた日以外は、観光客で企画された時だけ開催されている牛突き🐃!!!
牛突きの為に訓練された牛さんの闘牛はかなりビリビリした。

牛牛

牛同士が闘っている間に人間が手綱を持ったままなのは、隠岐の牛突きの特徴らしい。
手綱を握った人が、『顎引け!』とか、『行け行け!!』とか、牛に喝を入れて進んだ。
スリリング‼️
本当に痺れた。

結局どちらの牛も素晴らしくて、引き分けでした。
説明してもらってたんだけど闘いに熱中しすぎて、どうなったら勝ちとなるのか分からんかった💦
勝ち負けはどこで決まるの?

隠岐の牛突きは、後鳥羽上皇が隠岐にいらっしゃった時に仔牛がぶつかったのを見て微笑まれたらしく、そこから後鳥羽上皇をお慰めするための行事として始まったらしい。
そういう起源の話大好き。
仔牛が突き合ったのを見てなぜか微笑まれた上皇も、お!これはお慰めにピッタリ!と思いついた昔の地元の人も可愛い。
隠岐の人達は、上皇のことを大切にしていたんだなー♨️

最後に牛と記念撮影✌️
迫力が凄まじくて、歴史についても知ることができてよい経験だった◎
たまたま日程が重なって見られて良かった✨

その後は地元の居酒屋さんに行って美味しいご飯を食べておしまい。
お店の人もお客さんも気さくで、お喋りが弾んでめっちゃ楽しい夜だった🌉地元のカウンターがあるお店があれば、そういう居酒屋に行くべきだな。

よーく寝て、次の日はまた朝早いレインボーで帰路へ。

レインボー

後鳥羽上皇がどんなふうに感じながら生活していたのか、想像してみると、寂し〜ってずっと考えた過ごしていたとは考えられなかった。
隠岐はのびのびしているけどピリピリしていて、とても魅力的だった。
2泊じゃぜーんぜん足りん。
ちょっと表面を人差し指でなぞっただけ。

また絶対に訪れたいなぁと思った。


おじいちゃんに隠岐に行ったことを報告したら、『よかったね、日本海側は冬が特徴的らしいから山口に行きたい』だってさ😂
や、やまぐち?!隠岐はもう大丈夫な感じ?
先に行ってちょっと悪いなぁと思ったけど、大丈夫だった。

ふぃー
良かった〜

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