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umu&thepankyjive『またいつかこの世界のどこかで』を聴きながら思うこと

「逢うたその日の心になって 逢わぬその日も暮らしたい」ってな心持ちで日々暮らしていきたいものですな、と言うわけで今回はライナーを書かせていただいたumu&thepankyjiveの『またいつかこの世界のどこかで』発売を祝してumu&the pankyjiveのumu君について、色々なことを思い出しながら昔語りもこれまた一興ってなもんでしばしお付き合い願います。

出会い

あれは1999年。大阪アンダーグラウンドの聖地、ライブハウス難波ベアーズ楽屋での出来事。友達のライブリハ終わりに、毎度毎度でワチャチャのチャと騒いでいたら知り合いがどえらい興奮して、

タワーレコードで試聴したらごっつかっこええバンド見つけましたわ!、とまくし立てた。そないに興奮せんであんた、お茶でも呑んで休みなはれ、でそないにかっこええんか?ほな聴かせてもらいまひょと、聴いたアルバムが BEAT CRUSADERSの「HOWLING SYMPHONY OF...」

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※インディーズ時代のBEST ALBUM 必聴!

うわちゃぁ!?どえらいかっこよろしいやん、日本人かいな?外国のお人でっか?っちゅうて大騒ぎですわ。「E.C.D.T」「RATSME」「DERIDE」「BALK」」「MEMENTO」と全部かっこよろしいやん、と。

その時、BEAT CRUSADERSの名前が私の頭ん中にインプットされたのでありました。

ほてから暫くして、十三ファンダンゴでBEAT CRUSADERSのライブを初めて見ることになったんですけど、その時にはもうすでにSEもMadnessの「 In the City」だったとおもいます。

耳早なお客さんもチラホラな感じでしたが私は初めて動くBEAT CRUSADERSを見て思いましたな。

ほんまにお面してはるやん、うわ、やっぱごっつ曲ええわ〜、でも意外と歳とってはるわ〜、と。その時は話しする機会もなく終わったのですが、その後、なんやかんやご縁がございまして、

まぁ一献、チミたち中々かっこええやないかいな、ってなもんで、何を勘違いして偉そうに喋っとるんやと我ながら恥ずかしい限りでございますが酒を呑み交わすうちに仲良くなりましたな。ええ人たちやわ〜。

蜜月期間

蜜月期間て書いたら何やエロチックに響きますけどそんな意味とはちゃいまっせ、って書いたらさらに余計言い訳に聞こえるっちゅう不思議は置いといて、BEAT CRUSADERSのメンバーと仲良くなって感じたのは、

家族に近い感覚というか、ヒダカ君が長男、umu君が次男、タイくんが末っ子っちゅう感じでしたな。。。あ、アラキ君は近所のおじさんっちゅうとこですかいな。

ヒダカ君は同い年(学年は私が1個上)ということもあり、また、メロディーメイカーとしても密かに尊敬していたので、私も中々緊張しておりました。

元来が人見知りで甘えん坊なとこもあり、ヒダカ君もセンシティブっちゅうんですかいなぁ、繊細なお人な感じもあって最初は壁があったんですけど、会って話すうちに仲良くしてもらいましたな。

タイ君は歳も離れていたこともあり、ごっつ可愛いらしい人だから、すぐ仲良くさせてもらいましたなぁ。。。

あ、アラキ君は楽しいお人やさかいおもろいなーとおもてるうちに仲良うさしてもらいましたわ。

umu君はバランス感覚がいい人で、人懐っこいし優しい人なので、傍から見て、よいバランスのバンドだなー、と感じてました。

ほてからライブでなんやかんやゆうてBEAT CRUSADERSが、月に1回ぐらいは大阪に来るようになったんでたくさん遊びましたな。ボーリングいったりしましたなぁ、銭湯にもいきましたなぁ、焼き肉とかカラオケとかにもいきましたなぁ。

あと、ヒダカ君と二人で私の自宅までジャパニーズアンダーグランドのハードコア・ノイズシーンのお話しをしながら歩いて帰って、そのあと朝まで遊んだんはええ思い出ですな。

その時にヒダカ君の音楽に対するピュアな思いや、あまりの博識に驚いたのは今でも覚えてます。そしてumu君がいつも間に入ってくれて、人気も実力もない私のバンドのイベントにも出てくれてライブやってくれたのは嬉しかったな。

あと思い出すのは、タイ君には弟と話すように自然体の素の私で接してたと思います。詳細は省きますけど、夜中のライブ泥酔事件も今思えば良い笑い話だな。。。。

あ、アラキ君は十三ファンダンゴ前の焼肉屋「しいちゃん」で生でワイルドにホルモン食べてたの覚えてるな。ほんま凄いお人やわ。

そんなこんなでBEAT CRUSADERSは瞬く間にどんどん人気者になっていきましたが、いい感じで付き合いをさせていただきました。

そして、インディーズ時代の集大成、日比谷野外音楽堂でのライブ。私も行ったんですが、大きな会場で沢山のファンに愛されてるBEAT CRUSADERSに感動したな。

その後に新宿歌舞伎町で打ち上げをし、帰りはタイ君の車に載せてもらい、葛西の後輩の家に着くまでに色んな話をしたのを覚えてます。

そしてBEAT CRUSADERSは8月にヒダカ君以外が全員脱退して、あとはご存知のようにメジャーに行って大活躍をされましたね。

空白期間

BEAT CRUSADERS脱退後からは大阪に来ることも減り、前のようにumu君と会うことも少なくなっていきました。そんな少ない機会のなかでも、umu君の組んだバンド、FREKY FROGともライブをさせてもらいましたな。

そんな時間もいつかは過ぎて、各々が新しい道を歩き始めてしばしの空白期間が生まれました。歳は取ってましたけどGrowing upってやつですかいね。

そして再会

そんな空白期間が5,6年続いたのかしらん。そんな時、突然の寂しい知らせで私とumu君は久方ぶりに再会したんです。そこからは、big the grapeを結成したumu君が、音源を送ってくれたり、大阪に来たときには昔みたいにまた、遊ぶようになっていったのです。

私はすぐにbig the grapeのファンになりました。big the grapeも最初はスリーピースバンドでメンバーそれぞれのキャリアと、楽曲の印象から『パワーポップ』と思われがちでしたが、そんなカテゴリーには、あてはまらないバンドだと感じました。

『マンフレッド・マン』や、そこはかとない 『ダスティ・スプリングフィールド』や『 The Band 』っぽさ。ブラックミュージックやブルーアイドソウルからの影響も感じられつつも、青さがグングンにせまるギターサウンドが好きですな。

現在

そしてumu君はbig the grapeと並行してumu&the pankyjiveを始動させました。good music & good feelingな感触に一発でメロメロ。名盤「NUTS」を是非聴いておくんなはれ。

※「NUTS」のダイジェスト動画視聴できます。コンテンツも盛りだくさんなので要チェック

good melodyが溢れていてその中で溺れさせてくれますわ。ほて、満を持して「またいつかこの世界のどこかで」が発表されたんです。詳しくはライナーに書かせてもらいましたので多くは語りませんが、音楽に呼び起こされる感情は複雑なもんですな。

悲しさ、喜び、諦め、希望、そんなもんがごっちゃになって襲ってきますねん。しかし、それこそが私は、素晴らしい音楽の条件の一つだとおもっています。

umu&thepankyjiveの『またいつかこの世界のどこかで』は、まさに私にとってそんな楽曲でした。

そして『またいつかこの世界のどこかで』のレコ発ライブがあるのです!2021年7月18日(日)渋谷Home 18:00スタート 
是非、参加してgood musicを体感してほしいのであります。

最後に

このnoteを書いている間、ずっと思っていたことがあります。ダラダラと変な大阪弁の文体で書きましたが、umu君との出会いを書こうとすると、どうしてもBEAT CRUSADERS時代から始まってしまいます。

しかし、それは後ろを振り返っているのではありません。あの時代があったからこそ、今の私があることを再確認するための通過儀礼に過ぎません。

だって、今が最高でしょ!

ヒダカ君やumu&thepankyjiveに限らず、自分が敬愛するミュージシャンがこれから先、どんな曲やライブを魅せてくれるのかを考えるだけで私は楽しいのです。

そしてそんなミュージシャンに出会えたことや、これから先も、未だ知らぬ音楽に出会えることに、ワクワクが止まらねーのです。 

Am I growing up ?

あなたに良きmusic lifeが訪れますように。




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