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【小説】すべてと無とはじまりと終わりについての話【全8話】

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すべてと無とはじまりと終わりについての話(1)

 ぼくは上着を着てビールを買いに外に出た。  すでにもう相当量のビールを飲んでいたが、…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(2)

 昼休みが終わり、3時限目が始まった。 ぼくはユカリが少し怒っていたことを考えた。「ま…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(3)

ぼくがいった後も、ぼくたちはしばらく抱き合っていた。女の子が本当にオーガズムに達している…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(4)

 朝9時に電話がかかってきた。まだ寝てはいたが、昨日は早く寝たからそれほど眠くはなく、す…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(5)

エリちゃんは電話口でまた少し泣いていた。 「どうしてかはわからないけど、加藤くんが私に…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(6)

少しベットで寝てしまったようだった。 ユカリからのメールで目を覚ました。「今帰るところ…

PoB
1年前
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すべてと無とはじまりと終わりについての話(7)

目が覚めた時、時計は12時過ぎを指していた。 ぼくはコーヒーを入れようとしてやめ、昨日の残りのビールを飲んだ。 音楽をかけた、スティーヴ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」。 13時をすぎてエリちゃんから何も連絡がなければ、ユカリに連絡しようと思っていた。 ビールを2本飲み、時計は13時過ぎになっていた。ユカリにメールを入れた。「どうやら一応事態は落ち着いたようだ。君に話をしたい、説明しなければいけないことがある。時間があるときに会いたい。」と。 すぐ

すべてと無とはじまりと終わりについての話(8)終

 音楽を聞きながら、ふと時計を見ると午後1時近くになっていた。ぼくは思いついて、ユカリか…

PoB
1年前
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