Stand-Up翻訳 Ayo Edebiri&Rachel Anne Sennott対談

Rachel:はじめてあなたと会った時は、ほんとこの人おもしろいなーって印象で、だって友達の(撮ってた)短編に出たときでしょ、あなたの演ってたシャイなキャラクターが話しかけてたのが、思い出してみて、壁に向かって話してたよね。それがおもしろすぎて笑いがとまらなくて。
Ayo:あれはマジックだなぁって思うのは、大学のことですごい気持ちが沈んでたときだから、出来事をあんまり覚えてなくて。その撮影もしたときの記憶がほぼないから・・あなたとはじめましてした記憶も、まったくないってこと。
Rachel:まじで云ってる?

〈♪♪タイトルロール〉

Rachel:昨晩(のステージ)はどんな感じだった?(※以下場面の引用が入る各々のスタンダップ)
Ayo:どうかな、ハッパ頭のこと話してた感じだわ、いうなれば、自分はそれが心地よくても、よそ様は好きじゃないみたいなことがあるっていう。
「生まれついてすごく心配症で、直したいとは、緩和したいとは思ってるんですが、それで最近わたし、"ハッパ"をはじめたんです。お家で"ハッパ"されてる方居ます?あの手のことって悲運に向かう修学旅行みたいでしょう。煙を吸うクールな人たちって自分のこと「雑草(の生えた)頭」って云うじゃないですか。」
Rachel:すごかったよ。
Ayo:あなたって、わたしがスタンダップをはじめた理由みたいなとこあるのよ。
「だからボーイフレンドって今いないんだけど、百件くらい"アクセス"はあるの。ああいうのがどういう風に動いていくかっていうと、えぇ、相手の男と会って最初の二週間くらいってエキサイティングな感じ。彼は私のラストネーム知ってるかな!とか、また会えるかな!とか。・・その段階に私は八か月居るわ。」

Ayo:こんなの持ってきた。
Rachel:私も。
Ayo:まずわたしのこれは、ってごめん、すんごい開けたがってんね!
これは重たいやつで、なんかすごくこわれやすいやつだよ。
Rachel:そんな感じだね。そういうのは大切。
Ayo:そんじゃ開けよっか。
Rachel:だね、それコツいる(トリッキーな)やつだよ。
Ayo:コツのいるちょっとした箱ね。
うん、レイチェルが"ポッパー(やばそうな液体)"をくれました。(アロマサイズの小さい瓶)
Rachel:そうです。ふたりで話していたことについて考えてたの。24歳って(昔を) 振り返るのによさそうで、毒々しいことを。一年かけてろくでもないようなことひとつしかやってないって風に、私は感じてた。
Ayo:うんうん。
Rachel:私がそうである以上を、私はもっとやれるはずだって。「この手のことがあなた達の人生のこういうとこを発展させます」って、そんな感じのやつ。
〈「パブリックサービスアナウンスメント(社会・医療問題への認知を高めるための公共メッセージ・お知らせ)」と画面に出る〉
Ayo:(カメラに向かい)ご自宅でご家族とご覧になってるすべての少年少女のみなさん、このエピソードは吸入式で、日常会話にありふれている、"ポッパー"と呼ばれるものにフィーチャーしています。
(♪裏で途切れ途切れの怪しい効果音が鳴り始める〉
これは大変楽しい、そう、贈り物、そしてコメディーの一部のギャグですけども。これは(指先で箱トントン)、シリアスなやつよ。オーケイ?これを見てるどんな少年少女も、こういうのはやったらだめって話だぜ。まだしばらくは。
(ネタ終了)
Rachel:(プレゼントのグラスを取り出しながら)うわぁ、欲しかった!こういうの好き!
Ayo:これでそこの監督のグラス(レンズ)を通じて撮っておけるし、「これがおばあちゃんから伝わるもの(ガラス杯)なんだ」って、家宝にできるでしょ。それでセルツァー(炭酸水)のボトルと買ってきた!
Rachel:ありがとー!ビシっと開けちゃっていいよね?
Ayo:yeah,
Rachel:よしきた。セルツァー大好き。
(ふたつのグラスに炭酸水注ぎ乾杯)
Rachel:ウチの父さんがあなたのネタ「すごい好き」って。
Ayo:それこそわたしが望んでた、親父層(世代)の賛同ね。
Rachel:「俺こそ(アヨの)良さをわかってるぞ」って感じで、先に私の名前言えよって、私娘だよって。
Ayo:いいえあなたじゃない、彼はわたしのお父さんよ。
Rachel:オーケイ(笑)
Ayo:コンスタントに父親(像)を探してるとこがあるんだと思う。あぁそこは一緒じゃないのか。(※『エスター』?笑)
Rachel:(笑)
Ayo:ウチのオヤジは好きだけど、
Rachel:いやいや、って合わせて云っとこうか。
両者:NONO!(ないない!)

Ayo:わたしの(人生の)最初の区切りになったのは、父とジョギングしているときで。一緒にジョギングするような感じだったんだけどね、(その時)わたしあんまり気分がよくなかったんだけど、彼はうっとおしいぞお前って感じを向けてきて。
わたしはそれで「いますぐベッドルームに駆け込んでやりたい。」って風に思って、化粧室に、トイレに駆け込んで、ナプキンに嗚咽したんだけど。
そしたら彼がドアをノックするもんだから、ドアを開けたら、
「すまない。でもそれって(この状況が)、単に生きてるってこと(just life)じゃないか。」って。
Rachel:なんてこと。
Ayo:本心から云って、彼は正しいの。それは真実で。文字通りに「just life(ただの生命のありよう)」。/
Ayo:なにか面白い成長譚はある?
Rachel:私は、自分がクリエイティブとかラウドとかなんとかだったと思えなくて。きょうだいとクリスマスにお芝居を演ろうって、一緒にやるならとなったときにも書く側に回りたくて、全員に出演契約をとって、そしたら次にこんなの(文言)を加える、「全員裏方として監督に従うこと」とかなんとか・・
Ayo:(「いやいやそういうのじゃないよ」みたいなリアクション)
Rachel:なんでよ!あんたはどうなの?
Ayo:わたしはまったく面白くないよ。すごく不安感が強くて、すごくシャイで、単に本ばっかり読んでた。8年生(中学2年)のとき、ある演劇教師の授業を受けて。その人、あなた(レイチェル)がそうなようにインプロ(の指導)が得意だった。わたしのほうは「自分の仕事してなよ、わたしは強制の義務で来てるだけ。」って感じで。
Rachel:(やや苦笑)
Ayo:それで彼女は、「これはラウドなひと達だけの得意分野じゃない、物静かなひとや注意深く聴けるひとのものでもあるのよ」って。/
Ayo:まぁ今でも、わたしはすごい不安感の強いひとだけど。
Rachel:心配性、うん、私も同じだ。はっきりと。/
Rachel:昨晩の舞台の後に泣いちゃったんだけど、自分で理由がわからなくて。
Ayo:知ってる、泣いてるなぁって気づいてたんで、いい出来だったよって云い続けてたのよ。
Rachel:私的に、私はあれでよくやりきったとは思えなくて。
Ayo:わかってる、自分的にひどい出来だったとまでは思ってない。
Rachel:思うのはね、でも、うん。
Ayo:そのはず、よね。
Rachel:思うのは、ほんとなんでも、大量の感情のようなものとか、特に、そこにたくさん他の人がいて、みんな違う感情を抱いてるときには、それをあとから一定の手順で扱う(分析し処理する)ってことはできないのよね。/
Ayo:わたしは人がわたしほどには不安感を持ってないんじゃないかって感じる。
Rachel:で、それの何があなたには問題なの?・・あらゆることが間違った方に行きうるわ。
Ayo:うん、そうね、FM?(:FMラジオの人生相談感(?))
両者:(笑)
<♪♪>
Rachel:オーケイ、インスタグラムがフィルタライズするああいう感じのよ。"24時間映画"の穴埋めやった?(:たぶん事前質問の項目。)
Ayo:うん。
Rachel:あなたにとっての"24時間映画"はどういうのだと思う?
Ayo:わたしは『Last Black Man In San Francisco』かな。良い映画だし、美しい映像で、偉大な建物が最終的にヒビを入れて壊される(素晴らしい内容が結局傷物にされて終わってる)とことか。
Rachel:ははは。
Ayo:それで、そう、公開時期で損してる感じね。
Rachel:そうだなぁ、私的には『Bring Ring』か『Spring Breakers』、登場人物が家に強盗に行くやつね。
Ayo:yeah、あなたには真実味があるんだろうね。
Rachel:私にはこの仕事はそんな感じ。いいやつがあるわ。ティモシー・シャラメかアーミー・ハマー・・。(:2018年の映画『君の名前で僕を呼んで』、両者が同性愛の恋人を演じた。)私はティモシーになるんだろうと思うんだけど。
Ayo:実のとこ、わたしがティモシーだなって思う。
Rachel:なぜ?
Ayo:一時期閉じこもった人柄だったからよ、覚えてる?
Rachel:yes。(笑)
Ayo:で、彼は誰とも話したくなかった。
Rachel:そうね。
Ayo:アーミー・ハマーは他人と関わりたいやつで、
Rachel:それは違うかな、あれはいつでも夢を見てるってやつよ。
Ayo:それだ、そっちのほうだね。
Rachel:うん、あの時期のことは覚えてる。
Ayo:"スモールヘッド"!あいつはこれをまず見てないから、
Rachel:間違いない(笑)
Ayo:彼は自分では気にしてないことだと思うけど、ツボだったでしょ、(頭が小さいから)それで彼は実際よりデカく見えてたのよ。
Rachel:うんうん、スモールヘッドで、デカくね(笑)
両者:(意味深な笑い)

<♪♪エンディング(アヨさん、ステージを宣伝?)>
Ayo:できる限りドライなわたしでいたいんです。ドライヤーのブローにあたりにいくし、「か~っ(痰の音)」みたいなのも飲み込んでいきたい、と。一種の・・(観客にとっての)騎馬としてやっていけるように。「Taking the Stage」に出ることができるのはファンタスティックなことです。
Rachel:うまいね。
Ayo:これは学校で勉強してるやつよ、スタンダップの学校でね。yeah。

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("あの時期"にふたりの間になにがあったんだよ。。PCの前で悶々としてました。)