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③[心身を蝕む悪魔たち] チック症・トゥレット症候群編

こんにちは、アフリカと子どもが大好きな19歳のハセガワトアです。

前回はパニック症のお話、前々回は起立性調節障害のお話をしました。

実は、起立性調節障害を発症したのと同じくらいの時期に、私はチック症も発症していました。

今回は、そのチック症、そしてチック症の進化版のようなトゥレット症候群について紹介します。

チック症・トゥレット症候群とは


最初に、これらの病気を説明しておきます。

簡潔に言うと、自分の意志とは関係なしに体が動いてしまったり、声が出てしまったりするのがチック症状です。

チックには、体が動いてしまう運動チックと声が出てしまう音声チックがあります。

チック症状が多様ではなかったり、一過性ですぐに治ったりなどする場合は基本的にチック症と言われます。

そして、多様な運動チックと、音声チックが一年以上持続した場合に、病名がチック症からトゥレット症候群に変わります。

チック症状が出ることを人生で経験する人は意外とたくさんいます。

しかしほとんどの場合、幼少期に発症して自然と症状が出なくなっていきます。

また、チック症状は多種多様なので、私が書くことがトゥレット症候群の人全員に当てはまるわけではありません。

では、私の症状などを時系列で紹介していきます。

はじまり


起立性調節障害を発症して今まで通りに学校に行けなくなった私は、学校に行けない自分に苛立ち、ものすごくストレスを感じていました。

そんなある日、母が私のまばたきの回数が増えていることに気付きました。

その時はまばたきの回数が増えることに何の問題があるのか私には分かりませんでした。

しかし、両親は心配したようで、起立性調節障害の治療で通っていた病院に行った際に、そのことを相談していました。

そこで私は、まばたきが病気の影響で増えていることを初めて知りました。

そこから私のチック症状は徐々に多様になっていきました。

首を振るようになったり、肩をすくめるようになったり、口を大きく開けたり、チック症は数週間の間に悪化していきました。

これらの症状が出るようになったのは、私が小学六年生の頃でした。

素直な小学生は、症状を真似したり、チック症状がでたときの顔を見て変顔してると笑ったり、悪気なしに私の症状をいじっていました。

やっぱり体が勝手に動くって変なんだ、どうやったら止められるんだろうとその時期すごく悩んでいたのを覚えています。

しかし、そんな悩みとは裏腹に、チック症状は動きの種類を変えてどんどん現れるのです。

そしてそれは現在にまで続いています。

中学生活


このような状態のまま中学生になりました。

気を張っていたこともあって、最初の方はあまり症状が出ませんでした。

しかし慣れてきたころに、またチックは私の生活を壊していきました。

そんなある日、いつも以上にチック症状がひどく出てしまいました。

その日はそのあとパニック症の影響で過呼吸にもなったので、きっと疲れやストレスがたまっていたのだと思います。

チックがひどく出ていることをを心配してくださった先生は、私に別室で休むことを促しました。

私にとってはチックは日常で、授業に遅れるのも嫌だったので、その勧めを私は断りました。

その時、きっと本心ではなかったか、悪気が全くなかったかというのは想像つきますが、19歳になった今でもたまに思い出す一言を先生が言いました。

チックが出ているまま教室に戻ったら、先生も友達も驚いてしまうから、症状が収まるまでは別室にいなさい、当時私が大好きだった先生はそう言ったのです。

その時私の中では不思議なモヤモヤ感がありました。

チックは私にとって日常で、症状が出るたびに別室に行っていたら一生教室には戻れないじゃないか、先生も友達も驚くからってなんだよ、そんなことだったら私はずっと人前に立てないじゃないか、そんなイライラのようなモヤモヤが止まりませんでした。

でも私はその先生のことを嫌いになりたくなくて、みんなにもその先生が悪いって思われたくなくて、そのモヤモヤを今日このnoteに書くまで、誰にも言えませんでした。

大きくなってみたら、そうでも言わないと私が授業を休めないと思ったのかなということも何となく分かってきました。

だからその先生のことがすごく嫌いになったというわけではありません。

しかし、やっぱりそれでもその言葉は私にとってはモヤモヤが残る言葉だったのです。

この言葉をきっかけに私のチック症状はまた悪化していきました。

みんなが驚くからチックを頑張って止めよう、そう思うようになったことでそれがストレスになってよりチックが出るようになってしまったのです。


少し長くなってしまったので、高校生になって、さらに症状が悪化し、チック症がトゥレット症候群になったという話は、また次回させていただきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回の投稿も読んでいただけたら嬉しいです。


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