推し

先日「推し燃ゆ」という小説を読んだが、推しというのは人生を豊かにしてくれる、改めてそう感じた。


深夜3時。普通なら眠っている、あるいは眠りにつく時間だ。今日の私も眠りにつこうするところだった。スマホでアラームをセットし、電気を消そうとした時スマホに一通の通知が届いた。

「〇〇さんが動画をアップロードしました。」

推しのyoutubeだった。5分程度だったこともあり、見てから寝ようと思いアプリを開く。画面に向け喋る推しを見届け、感想程度のコメントを残した。その刹那、

「〇〇さんがあなたのコメントにハートマークをつけました。」

脈が少し速くなるのを感じる。だが、畳み掛けるように

「〇〇さんが返信しました。」

沸騰。普段は最低限の働きしかしない心臓は滝のように血液を送り始め、身体は熱を帯び始める。心は溢れんばかりの喜びに翻弄され、脳みそはコメントへの返信に多忙を極めている。

気づけば睡魔はどこかへ行ってしまっていた。私は初めて睡魔に圧勝した。

歴史的快挙である。


4月10日は推しの日にしよう。


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