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中指を立てるだけの何がロックだ

やらなきゃいけない事が重なると何もやりたくなくなる。全部を後回しにするのに携帯ゲームやこういう物書きはもってこいである。

というわけでお察しの通り、やらなければいけない事がたくさんある。ひとつずつこなさなければ終わらないのは当然のことなのだが、何かを優先してやれば、何かを蔑ろにしている気がして億劫な気持ちになる。

全部を大切にする。ということは、
全部を中途半端にする。ということと同じだ。

前の記事の完璧主義うんぬんの話に通ずるのだが、私は何かひとつを優先してやる事が苦手だ。いつも何かを気にしている。あれをすることによってこれができなくなる弊害を考える。実際できることは限られているのに考えて立ち止まることで、さらに時間を狭めているのは滑稽な話だ。

さて、表題の件だが、こちらは音楽の話という記事に通ずる話かもしれない。私は誰かに寄り添う音楽が好きだ。それはただ優しい歌詞で優しいメロディでなければいけないわけではない。

『ロック』と聞くとみなさんはどんな音楽を思い浮かべるのだろうか。音楽に精通しているわけでもないので気の利いた例は浮かばない。

中指を突き立てる音楽は嫌いじゃない。
むしろ割と好きだ。

でもたまにロックを履き違えて、中指を突き立てるだけがかっこいいと思っているものに遭遇する時がある。

尖ったこと言うのであれば誰かのためであってほしいし、せめて自分のためであってほしい。

自分の晴れない気持ちを、恨みつらみを晴らすためだけに突き上げられたその中指は、きっと誰かを傷つけるだろう。そして簡単に引っ込められなくなったその中指に、僕もまた中指を立てる。

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