乗り物酔い

今日バスに乗った。

バスの中で携帯を触っていると、
移りゆく景色と映像、匂い、情報、
全てが心地悪くて吐き気を催す。

俗に言う乗り物酔いだ。

乗り物酔いの原因をネットで調べてみると、
目から得られる情報、揺れ、匂い、
五感で感じる部分の不一致が、
脳内で不協和音のように響き合って、
体に異常を知らせるのだそう。

脳みそは賢い。
危険から身を守るために
体に異常を知らせる。

脳みそは無能である。
わざわざ体に異常を起こさなくても良いのに。

乗り物酔いみたいに、
精神的なストレスや、環境などから、
精神疾患は簡単に起こってしまう。

社会に出て、理不尽な世にさらされ、
精神的におかしくなってしまった人も
少なくはないだろう。

うつ病とか総合失調症とか
今ではポピュラーな病気だけれど、
まだまだ経験のない人間にはわからない。

乗り物酔いのような
身近なものに置き換えて考えられると
人はもっと優しくなれるのかもしれない。