【Vol.5】Private Note Live ピアノの限界を超える・・・その先には—
初めて共演した当時・・・
そう、Private Note Liveが始まった頃の事。
ヴァイオリンとピアノで 音合わせをしていた ある日。
ヴァイオリンに オリジナルで伴奏をつけていて・・・何だか なかなかしっくりこない!
ヴァイオリンだけで聴くと 違和感ないのに、一緒に演奏すると 何だか ピッタリはまらない!
なぜだろう・・・
一生懸命 聴いてみる・・・
「あーっ!なるほど!」
現在西洋音楽などで使われている 1オクターブ12音* (ドレミファソラシ+黒鍵5音)に対し、音が1音プラスされてる!
(*ピタゴラス音階や インド音階などは この限りでない)
考えたら、ピアノは鍵盤によって音が確立されているため、ドはドでしかない。
鍵盤の数しか 音数がないのに対し、
ヴァイオリンは 押さえる場所によって無限に高さがつくれる!
音数は、無限につくれるのだ!
そこが、ヴァイオリンの持つ楽器の特性のひとつでもあり、魅力でもある。
この ピアノには無い音が入った事が原因だったのであるが、
それが、逆に味わいとなり、良い表情を醸し出していて、実に面白い!。
「そういう音を入れてくるあたり、にくいなー!」
私にとって、目からうろこ!の体験!
凄く 新鮮であり、うらやましくも・・・
なぜって、こんな繊細な色合い、ピアノで出すのは 機能的に不可能!
果てさて、これを どうピアノで合わせていこうか・・・
というより、この”しっくりこない”が 絶妙な色合いの違いとなり、実は面白いのかも!
同じ赤でも 赤と ダークな赤
同じ青でも 青と 紫に近い青 などのように・・・
色彩に広がりが出てくる!
ピアノにはない音は MasahiRoさんのヴァイオリンの魅力のひとつ。
そして、音とは その人の”心”そのものの現れだと思う。
繊細に光るその音——心に グッとくる!
この魅惑的な音は、
特に オリジナル作品や、無伴奏ヴァイオリンでの演奏などで 聴くことができるかと—
Private Note Liveの楽しみ方は こんなところにもあるのかもしれません。
次回に つづく・・・
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