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児童養護施設という場所とは

どうもこんにちわ、こんばんわ、玲です。

暫く何を書くか迷いつつ、半年くらい過ぎてしまった。
美容の事とか、一人暮らし節約とか内容考えて書いてみたものの
これじゃないなと書いては消し、書いては消しを繰り返していた。
どれも伝えたいことではなかった気がしたから。

自分の人生に焦点を当てたときに
なかなか稀な経験なのではないかと思ったのがここ数日。
同じ境遇にいる人や、今もその過去にとらわれた人へ
少しでも、力になれればいいなと思う。


2000年前半の出来事である。

私は、10代前半から児童養護施設というところで育った。
入所当時は荒れにあれていた施設だったな、と今になって思う。
上級生からのいじめはもちろん、男女間の中はとても最悪だった。

私が入所した施設には小さな運動場があった。
その運動場をどっちが使うか、で毎日揉めていた。
ある休日、気の強いリーダー格の女の子(仮:Aちゃん)がドッヂボールをしたいというので、
朝ごはんを食べた後、運動場を男子に先に取られないように
ボールを持ってコートを書きに出る。
そうするとあとからやってきた男子がその場所で野球をし始める。
当然、ボールが当たってけがをする可能性だって人と人同士がぶつかる可能性だってある。
譲り合えばいいものを、当時の環境からすると考えられないものだった。

ドッヂボールで小学低学年の女の子相手に遠慮なしに投げつけたり
羽交い絞めにして的のようにしていたこともあった。
当然、泣いて職員が介入して収束するのだが、職員も見て見ぬふりをするのが多数。
職員に対して暴言罵倒なんて日常茶飯事。
窓ガラス割ってみたり、建物の二階にのぼって危なっかしいことをしてみたり。
夜中に抜け出して近くの公園でしゃべったり、万引きなんてごくごく普通にあった。

児童養護施設はさまざまな理由で行き場がない、住む場所がない子供たちがやってくる場所。
精神的にも健康とは言えない子供たちが必然と集まってくる場所なのだ。
そんな荒れくれた子供たち同士が仲良くできることなんてそうそうないし、
常識というものがなかったように思う。
唯一、外の世界の同年代と関われる、学校さえも嫌いだった。
当時の施設にいる子はたぶんきっと、‘‘施設にいる‘‘ということ自体が大きな枷だったのかもしれない。

(十数年前の環境なので、現在は改善されているのかもしれない)


そんな当時の出来事を思い出しながら綴っていけたらいいなと思う。
今まで生きてきた中で児童養護施設で育ったことを後ろめたく思ってない、といえば嘘になるけれど、そんな経験があったからこそ、もっとこうだったらよかったな、とか、こういうことで悩んでるんだよ、ということを広めていきたいと思う。


少しでも興味持ってもらえたら嬉しい。


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