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自分ではウケると思っていなかったものほどウケる世の中を前向きに考えたほうがいい

これは俺が10年前から言い続けていることである。
そして創作活動を嗜む人なら誰もがぶち当たる壁だと思う。

めちゃくちゃ頑張って準備して、凝りに凝ってこだわりまくって、
これは絶対面白い!絶対バズる!と確信を持って
世に出したモノが、世間にはウケない。

絶対伸びると思ったのに。
なんで誰もこの面白さをわかってくれないんだ。
理解できない世の中が悪い。

そう思ってしまう気持ちは解る。
なんだったら自分も昔そういう風に考えてしまうことはあった。
でもその厭世的な考え方は本当になんにもいいことが無いから絶対やめた方がいい。

自分では「こんなのウケるわけねーよな」と思って
投げやりで発表したモノの方が、なぜか世間では受け入れられる。
それは何度も味わってきた。

自分の中での代表的な例が、これである。
もはや貼るのも恥ずかしい『ポケモンの鳴き声だけでスーパーマリオブラザーズ実況』

もう14年前の動画らしい。
この動画は当時、自分が就職活動が上手くいかなくて
実家で闇堕ちしていた時に人生どうなってもいいやという心境で
ヤケクソで撮って投稿したものである。
何が面白いのかわからない、俺の中ではザ・ワーストオブごみ動画である。っていうか投稿者名ゆびさきミルクティーってなんやねん。

しかし、以降なぜかこの動画が「パープルムカデの動画の中で一番面白い」と言われ続けるのである。
配信とかやってると「ポケモンの鳴き声からムカデさん知りました」「一番好きな動画は鳴き声です」と本当によく言われる。
それを言われる度に「いやあれ俺の動画の中で一番つまんねえよ」と言い返す。
マジでこのやりとりを何度実施したかわからない。

なので納得いかない部分はすごくあるし、
この動画を面白いと言われた時はモヤモヤしてしまうのだがー

これに関しては、絶対にポジティブに受け止めなくてはいけない部分だと思う。

狙ったものがウケず、適当に作ったものがウケる。
ここで如何に自身の嗜好が世間とズレているかを知るが、
だからこそ人の好みは千差万別で面白いし、
裏を返せば何がウケるかわからないからこそ、
開き直って何でもやってみるべきなのである。

半端な覚悟で気楽に、作品を出した方がいい。
それで伸びなければまあそりゃそうだよな、と思うだけだし
それで伸びれば棚からぼた餅。
何も損することはない。

人気が出るという確信を持って世に作品を出すことができるのは
よっぽどの天才だけである。
お笑い芸人だって
賞レースのために1年間練り続けた漫才より
緊張のあまり噛んでしまった一瞬の一言のほうが話題になってしまうことだってある。そんな皮肉だらけだ。

そして、これも本当に何度も何度も言っていることだが
(なんならたぶんこのnoteでも前に言ってる)
その自分ではつまらないと思って出した作品が、誰かのためになっているかもしれないから、無駄だと思わず出した方がいい。

なんにもならないかもしれないけど、
何が起こるかもしれない。

この記事はいつも自分に言い聞かせていることを忘れないように文章化したみたいなところがあります。
そして自分を肯定できず苦しんでいる誰かのためになれば幸い。

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