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担当ちゃんと私’11

「11」が◯に入ったヤツが無くなっちゃったよ。。


・・・


ホストクラブは苦手だ。

担当が出来てもそれは変わらなかった。


てゆーか、担当が出来てからの方が緊張した。


だって美しいんだもん。。

隣に存在しているのが申し訳なくなるんだもん。。


お金、たくさん使ってあげられないし。。


・・・


ドトールで私は、ホットドッグとアイスコーヒーを注文した。

「何か注文しないの?」と促すと

「・・・俺は、いいよ。。」と言う担当。


たぶん、気遣いとか遠慮とかだったんだと思う。


ドトールにこんなイケメン連れてきて一人で飲食するなんて羞恥プレイだし、

たっかいお店のお酒と違うし、

このくらい私でもご馳走できるよ!??


でも、そんな担当ちゃんが愛しかった。


・・・


イケメンと向かい合って食事するのがこんなに苦痛だと思わなかった。


口って、どうやって開けるんだっけ???ってくらい緊張したww

仕事終わりでお腹が空いてたからって

ホットドッグなんか頼んだことを後悔した。


・・・


担当の店の中では分からなかったけど、明るいドトールの店内ではよくわかった。

担当はメイクをしていた。

しかもヘタッぴw

キレイにメイクしている女装さんを身近に見ているから、担当ちゃんの眉の描き方とか正直見てられなかった。(でもカッコいいけど)


「メイクしてるんだね」

と言ったら、

「お客様の前に出るんだから当然の身嗜みじゃない?」

と返された。

たまにこういう『正論』というか『核心をついたこと』、言うんだよね

(ならもっと上手に描こうよ)とは言わずに

「そうだよね!」

と、言った。


緊張しながらなんとかホットドッグと、コーヒーを流し込んで、

二人でそのままお店へ向かった。


・・・


「緊張する緊張する緊張する」


と、

ドトールから、いや、同伴の約束をしたときから

ずっと担当に訴えていた。


「なんで緊張するの!?笑 俺がいても緊張するの!??」と、呆れられたけど


俺が居るから緊張するんです


「大丈夫だって! 俺が居るから! 手、つなぐ?」


ふぇッツふえぇえええ・・・!!!!


私の手を取る担当ちゃん。


こんなカッコいいコに、こんなオバチャンが手を繋いで頂いて申し訳ない。。 本当に申し訳ない。。(南無。。)


でも、こんな目立つ場所で担当を独占しているのが嬉しかった。


・・・


イケメンで高身長、明かに『ホスト!!』な彼と、

同じく背が高く、「若く見えるがよく見るとオバチャンな女」のカップルは

周りからどう見えただろうか。



どう見られようと、関係無かった。


そのときだけは

幸せを噛みしめたかった。



つづく






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