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メンバーの個人活動紹介 Vol.1

みなさん、こんにちは。ソーシャルPM研究会 ブログ運営担当の久保です。
当研究会には、研究会の活動とは別に、個人的にソーシャル活動を実践されてるメンバーが多く所属しています。これから時折、皆さんの活動を紹介していきたいと思います。初回は大木さんにご紹介いただきます。

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はじめまして。ソーシャルPM研究会の 大木 一史 (おおき かずふみ) と申します。

この記事では、ソーシャル・プロジェクトにおける実践の一例として、私の経験したプロボノ*活動について、紹介させていただきます。

・新しい一歩 (パラレルキャリア) を踏み出してみたい
・専門性 (PMスキル) で何らか社会貢献してみたい
・スキルアップのための実践経験を積みたい

といったような思いをお持ちの方々に「こんなやり方もあるのか...」と参考にしていただければ幸いです。

*「プロボノ」とは、「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動】を意味します。
引用元:プロボノとは?(https://www.servicegrant.or.jp/probono/)

ということで、早速ですが、以下の流れで進めていきたいと思います。

①ソーシャルPM研究会との出会い
②サービスグラントのプロボノPJ(プロジェクト)との出会い
③プロボノ活動とふりかえり

①ソーシャルPM研究会との出会い

私は、PMとしてのスキルアップを目的として、2019年の夏にPMP*
を取得しました。そして、「PMスキルを伸ばしていきたい」、「人脈をつくりたい」という想いから、PMP取得を機に2019年秋のPMIオリエンテーションに参加し、ソーシャルPM研究会に出会いました。

*「PMP」(Project Management Professional)は、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMIが認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。

ソーシャルPM研究会は「社会課題の解決を目的とする活動に適するプロジェクトマネジメント手法」をテーマとしている研究会です。

ソーシャルPM研究会の門扉はとてもOPENで、非常に優秀な方々が、惜しげも無く過去のナレッジを提供してくれています。

リーンキャンバスやロジックモデル、ベネフィットリストなど、ソーシャルPM研究会の中で学ばせていただいた知識は、公私ともに活用できるとても素敵なものばかりです。
※ 研究会の紹介ページや、別ブログでも様々な記事がありますのでご覧ください。

(他の研究会も、とても魅力的な活動を実施されているのですが、)「スキルアップ」、「人脈形成」に加えて「社会課題解決」、「パラレルキャリア」にも興味を持っていた私は、オリエンテーション後、ソーシャルPM研究会に入会することになり、今回のお話に繋がっていきます。

②サービスグラントのプロボノPJ(プロジェクト)との出会い

ソーシャルPM研究会へ入会の後、ワークショップへの参加や諸先輩方のお話を聞くなかで、「ソーシャルPM」について、少しずつ理解を深めていきました。

ある日、研究会の先輩から「プロボノ」という活動があるということを聞き、調べて行く中で、プロボノPJに挑戦してみたいという想いを持つようになりました。

そんな中、運良く 2020年 夏からのプロボノPJを紹介するイベントがあるというお話を聞き(こういった情報がえられるのも研究会の素晴らしいところです)、早速、イベント参加してみることにしました。

それが、今回ご紹介するサービスグラント*さんのプロボノ活動との出会いでした。

*「サービスグラント」は、NPOを(プロボノで)支援するNPOで、プロボノ参加者4,500人超、プロジェクト1,000超という、有名な団体の一つです。
引用元:サービスグラントとは(https://www.servicegrant.or.jp/about/)

私の当初の想いとしては、専門性を活かして社会貢献につながるパラレルキャリアへ挑戦してみたい!というものでした。

もう少し具体的には、
・社会課題に取り組む活動において自分の専門スキルを試してみたい
・実践経験を積んでスキルアップにつなげたい
・新しいコミュニティとの人脈を広げたい

というようなことを考えて、プロボノPJに応募しました。

縁あって(サービスグラントでのプロボノ経験のある人も研究会には在籍されています)、2020年夏のプロボノPJの一つに、異分野 & 初参加ながら、PMとして参画させていただけるとことになり、はじめてのプロボノがはじまりました。


③プロボノ活動とふりかえり

私が携わったプロボノは、NPOのウェブサイト リニューアル設計プロジェクトでした。(以下、概要)
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・目的:ウェブサイトのリニューアル設計
・スコープ:現行サイト分析、ウェブ戦略案、サイト構成案、クリエイティ案ブの提案
・期間:2020年9月~2021年2月
・体制:計 8名
・私の役割:プロジェクトマネージャー
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引用元:プロジェクト紹介・WIT(https://www.servicegrant.or.jp/projectslist/wit/)

参加が決まった直後は、新入学生のような期待と不安が入り混じった心持ちだったのですが、

チームメンバーとコミュニケーションを進めていく中で、
・プロジェクトへのモチベーションが高い
・プロアクティブに行動してくれる
・それぞれの専門領域を持っている
といったメンバーが集まっており、段々と期待が強くなっていきました。

そうは言いつつも、新しい分野の上、新しいステークホルダーばかりでしたので、言葉の定義や、基本的な考え方/進め方の違いなど、バラツキがあり四苦八苦しながら進めていくことになりました。

そんな中、ソーシャルPM研究会が推奨している「リーンキャンバス」や「ロジックモデル」、サービスグラントさんの「進行サポート資料」は、チームメンバーの目線をあわせるのにとても役立ちました。

プロジェクトが進んでいくなかで、
・途中から不参加になってしまったメンバー
・プロジェクト中盤でのスコープ変更
などの難しい局面もあり、もっとうまく回せたのでは?と思う場面もありましたが、結論としては、2021年4月 (当初計画より2ヶ月遅れ) に目標としていた成果物をすべて納品しPJを完了、支援団体のNPO法人様からも暖かい感謝の言葉をいただくことができました。

以下、参加してよかったこと、大変だったことを簡単に箇条書きにしてみます。

<参加してよかったこと>
・社会課題の解決につながる熱い想いを感じその一助になれた
・ファシリテーションスキルやソーシャルPM手法の実践経験を得られた
・普段と異なる分野でのプロジェクト完遂により自信がついた
・新しいキャリアへの一歩を踏み出すことができた
・新しいメンバーと仕事することで新しい気づきや刺激を得られた
・新しい領域 (NPOやウェブ設計) についての知識を学ぶことができた

<参加して大変だったこと>
・途中から不参加になってしまうメンバーなどチームビルドが難しかった
・用語の定義や進め方のスタイルなど各自に差分があり調整に気を配った
・ステークホルダーが多様であり共通のゴールイメージをつくるのが難しかった
・スケジュールとスコープ、品質をどのように合意するかが難しかった
・途中、進み方に迷い、回り道をしてしまう場面があった


今回のプロジェクトを通じて、課題はあったものの、当初目標としていた「社会課題への挑戦」や「実践経験によるスキルアップ」、「人脈づくり」が達成できただけでなく、「NPO活動」、「支援先の事業内容」、「ウェブ設計」のナレッジなど、想像していた以上に学びが多い経験を得ることができました。

支援先団体は越境リーダー育成事業・ボード&ガバナンス事業 を展開するNPOでしたが、今回のプロボノプロジェクトを通して、自分自身が越境させてもらったなぁと、しみじみと感じました。

今後も、今回の気づきや学びを活かしつつ、スキルアップをしながら、社会課題の解決につながる活動を続けていきたいと思います。

この記事を読んで、少しでもソーシャルPM活動に興味を持っていただける人が一人でも増えるようならとても幸いです。

今回は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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