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仮説思考を磨こう!

こんにちは。
元銀行員の岩瀬 好史|財務コンサルタントです。

現在は主に、元銀行員による資金調達支援を中心とした「社外財務担当者サービス」という名前で、財務面から中小企業の経営を支援しています。

経営者なら是非とも身につけておきたいスキルの一つとして「仮説思考」という考え方があります。

企業によっては新入社員研修などで学ぶこともありますが、しっかりと使いこなせるようになるにはそれなりの訓練と経験が必要になります。

一方で、特に意識しなくても日常生活の中で自然と使っている身近なスキルでもあります。

今回は、そんな奥が深い「仮説思考」についてお話ししたいと思います。


仮説思考とは


厳密な定義はないのですが、硬い言葉で言うと以下のような表現になります。

「仮説思考」とは、「その時点で持っている情報を前提とし、最も『答え』に近い考え」である仮説を立て、その仮説を基に検証をしていく思考法のこと。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング

上記の表現をより簡単にすると以下のようになります。

仮説思考とは、簡単に言うと「おそらくこうなるかな」と先を見通していく思考方法です。

グロービズ経営大学院

例えば、「新規顧客の獲得が低迷している」という課題を解決するために、「営業の人数を増やす」「広告を増やす」などといった仮説が考えられますし、日常生活の中では、旅行の日程を検討するときなどに、「この順番で周ったらどうだろう」「ここではこのくらい時間がかかるだろう」などといった仮説が考えられます。

仮説思考を身につけるメリット


早く行動できる

経営学の教科書では、「すべての選択肢を検討して、期待値が高いものから実行する」ことが基本とされますが、ほぼすべての企業はヒト・モノ・カネが限られているため、現実的には理論通り進めることが難しいです。

そのため、最初のうちは勘でも良いので仮説を立てて行動した方が、結局は良い結果に繋がると期待されます。

早く修正できる

仮説ですので当然外れることも多いのですが、行動する前から仮説(つまり行動したらこういう結果になるだろうという予想)を持っているため、仮説が正しくなかったことにも早く気づけます。

そのため、仮説が間違っていたとして早期に軌道修正できます。

まとめ


始めのうちはうまく行かないことの方が多いかも知れませんが、意識して続けて行くうちに仮説の精度は徐々に上がっていきます。

また、資金的な余裕が少ない中小企業にとっては、早く行動して早く修正することができなければ、事業の継続自体にも問題が出てくるかも知れません。

仮説思考を取り入れるとすぐに何かが変わるわけではありませんが、長い目で見ると経営の質を上げるために欠かせないスキルの一つと言えます。

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