その時MotoGPの歴史が動いた!遂に3冠達成! - 2024年MotoGP第3戦アメリカGP

MotoGPがアメリカに上陸した。来シーズン以降の運営元であるリバティメディアのお膝元である。

前戦からのエントラント変更はなし。

舞台はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。マルク・マルケスが圧倒的な強さを誇ってきたこのサーキットでは去年アレックス・リンスが昨シーズン唯一のホンダの優勝を飾った。

スプリントレースでは、ポールポジションのマベリック・ビニャレスがトップを独走。ルーキーのペドロ・アコスタが2番手を走るも、マルク・マルケス、ホルヘ・マルティンとの争いに敗れ、惜しくも4位。マルク・マルケスは序盤ペースが上がらないものの、2位を守りきった。マルティンもアコスタをパスし、3番手に上がり、最終的にはビニャレス、マルク・マルケス、マルティンの順でフィニッシュした。ビニャレスはスプリント2連勝。

スプリント結果
1.M.ビニャレス(アプリリア)
2.M.マルケス(グレシニ-ドゥカティ)
3.J.マルティン(プラマック-ドゥカティ)
4.P.アコスタ(テック3-KTM)
5.A.エスパルガロ(アプリリア)
6.E.バスティアニニ(ドゥカティ)
7.J.ミラ(KTM)
8.F.バニャヤ(ドゥカティ)
9.R.フェルナンデス(トラックハウス-アプリリア)

決勝では、ポールスタートのビニャレスが出遅れる。一方で2番手スタートのアコスタが好スタートでトップ浮上。しかし、ミディアムタイヤを選んだためにペースが上がらない。ソフトタイヤを選んだマルティンがトップに出る。しかし中盤以降ペースが上がらず、またもやアコスタ、マルク・マルケスにかわされてしまう。しかし、その直後にマルク・マルケスがトップに出たが、すぐ転倒。そのままアコスタが初優勝を飾るかと思いきや、後方に一旦落ちたビニャレスが復調。アコスタをかわしてトップに出ると、そのまま独走してトップチェッカー。2021年のカタールグランプリ以来3年ぶりの優勝で、アプリリアに移籍してから初優勝を飾り、500ccからMotoGPに変わってからは初めての異なる3メーカーでの優勝となった。2位には、アコスタが入り最年少での連続表彰台獲得となった。また、3位にはバスティアニニが後方から上がった。

決勝結果
1.M.ビニャレス(アプリリア)
2.P.アコスタ(テック3-KTM)
3.E.バスティアニニ(ドゥカティ)
4.J.マルティン(プラマック-ドゥカティ)
5.F.バニャヤ(ドゥカティ)
6.F.ディ・ジャナントニオ(VR46-ドゥカティ)
7.A.エスパルガロ(アプリリア)
8.M.ベッツェッキ(VR46-ドゥカティ)
9.B.ビンディル(KTM)
10.R.フェルナンデス(トラックハウス-アプリリア)
11.M.オリヴァイラ(トラックハウス-アプリリア)
12.F.カルタラロ(ヤマハ)
13.J.ミラ(KTM)
14.A.フェルナンデス(テック3-KTM)
15.A.マルケス(グレシニ-ドゥカティ)

次戦はいよいよヨーロッパラウンドの開幕、スペインである。バニャヤが昨年は王者の強さを見せたが、今年はどうなるのだろうか。強いマルティン、アコスタの台頭、マルク・マルケスの復活、ビニャレスの好調。見るポイントはたくさんある。

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