どんな状況下でも強いフェルスタッペン。死角はないのか? - 2024年F1世界選手権第5戦中国グランプリ

久々にF1が中国に帰ってきた。

前戦からのエントラント変更はなし。

舞台は上海インターナショナル・サーキット。前回開催は2019年でルイス・ハミルトンが優勝を飾っている。今シーズン初のスプリントフォーマットで、昨シーズンと異なり、金曜日にP1とスプリント予選、土曜日にスプリントと予選、日曜日に決勝が行われる。

P1はランス・ストロルがトップタイムを記録。

スプリント予選では、SQ2で雨が降り始め、P1トップのストロルやジョージ・ラッセルがまさかの敗退。SQ3ではマックス・フェルスタッペンがまずはトップタイムを出すも、その後のアタックでミス。トラックコンディションが良くなってきたところでのミスが響き、ポール争いに加われなかった。ポールを獲ったのはランドウ・ノリス。一旦はトラックリミット違反で抹消されるも、トップタイムを出す前の周回でのトラックリミット違反であり、ゲインがなかったとしてトップタイムが復活した。2番手、3番手にはそれぞれルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソとベテラン勢が続き、マツェーデースエンジン勢がトップ3を独占した。

スプリント予選結果
1.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
2.L.ハミルトン(マツェーデース)
3.F.アロンソ(アストンマーティン-マツェーデース)
4.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
5.C.サインス(フェラリ)
6.S.ペレス(レートブル-ホンダ)
7.C.ルクレル(フェラリ)
8.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)

スプリントでは、ノリスが1コーナーでコースオフをし、ハミルトンがホールショットを獲った。アロンソがそれに続くが、中盤からフェルスタッペンが順位をどんどん上げてきて最終的にはアロンソ、ハミルトンまでパスをし、トップに浮上。そのまま逃げ切り優勝。2位にはハミルトン。3位争いではアロンソがカルロス・サインスJr.との接触でリタイヤ。その隙をついたセルヒオ・ペレスが3位に入った。

スプリント結果
1.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
2.L.ハミルトン(マツェーデース)
3.S.ペレス(レートブル-ホンダ)
4.C.ルクレル(フェラリ)
5.C.サインス(フェラリ)
6.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
7.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)
8.G.ラッセル(マツェーデース)

予選では、スプリント予選とは打って変わってドライコンディションとなった。Q1ではなんとスプリントで2位だったハミルトンがタイム出しに失敗。敗退となった。地元の周冠宇もスプリントの好調を見せられず敗退。Q2ではサインスがクラッシュ。赤旗が出るも、マシン修復が間に合い、Q3進出を果たした。Q3ではやはりフェルスタッペン、ペレスのレートブル勢が圧倒的な速さを見せた。レートブル1-2を決め、3番手にはアロンソがつけた。

予選結果
1.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
2.S.ペレス(レートブル-ホンダ)
3.F.アロンソ(アストンマーティン-マツェーデース)
4.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
5.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)
6.C.ルクレル(フェラリ)
7.C.サインス(フェラリ)
8.G.ラッセル(マツェーデース)
9.N.ヒュルケンベルク(ハース-フェラリ)
10.V.ボッタス(ザウバ-フェラリ)

決勝では、まずフェルスタッペンがホールショットを見せてそのまま逃げる展開となった。前半でワルテリ・ボッタスがエンジントラブルでリタイヤ。これで1度目のセーフティカーが出ると、ハードタイヤに履き替え最後まで走り切る作戦をとるドライバーが続出。かなり厳しい作戦のように思えたが、リスタート直前にストロルがダニエル・リカードウに突っ込む玉突き事故が発生。また、ケヴィン・マグヌッセンは角田裕毅に接触。これで再度セーフティカーが出動。結果としてタイヤを履き替えた面々が有利な展開となった。フェルスタッペンはその後も逃げ切り2連勝で今季4勝目。2位にはピットタイミングを活かし切ったノリスが入った。ペレスはピットタイミングが悪く3位フィニッシュ。アロンソは上位を走っていたが、なぜか1度目のセーフティカーのタイミングでソフトタイヤに交換し、2ストップ作戦で最終的には7位に沈んだ。

決勝結果
1.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
2.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
3.S.ペレス(レートブル-ホンダ)
4.C.ルクレル(フェラリ)
5.C.サインス(フェラリ)
6.G.ラッセル(マツェーデース)
7.F.アロンソ(アストンマーティン-マツェーデース)(FL)
8.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)
9.L.ハミルトン(マツェーデース)
10.N.ヒュルケンベルク(ハース-フェラリ)

次戦もスプリントフォーマットとなる。舞台はマイアミ。昨年はフェルスタッペンの大逆転優勝で連勝街道が始まった。今年はどうなるだろうか。

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