雨に翻弄されながらも強さが光ったトヨタ! - 2024年FIA世界耐久選手権第2戦イモラ
アイルトゥン・セナが眠るイモラの地にWECがやってきた。
前戦からのエントラント変更は以下の通り。
キャデラック
セバスティアン・ブルデはIMSAに出場するため欠場。
アルピヌ
フェルディナント・ズフォーニミル・ハプスブルク=ロトリンゲンが怪我により離脱。IMSA、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦しているジューレス・ゴウノンが加入。
舞台はアウトドロモ・インテルナツィオナレ・エンツォ・エ・ディノ・フェラリ。今年がWEC初開催となる。現在はF1でも用いられており、かつてはMotoGPやSBKも開催されていたサーキットである。
スタートから早速大荒れになった。1周目にアルピヌ36号車がイソッタ・フラスキニ12号車、BMW15号車などと接触し、複数台が絡むクラッシュが発生。早速フルコースイエローが提示された。レース再開後はトップのフェラリ3台が安定して逃げる展開に。ただ最初のピットでフェラリ50号車、AFコルセ83号車が出遅れ、後方に一旦下がる。その後の2度目のピットで取り返し、中盤までフェラリがリードする展開となった。しかし、後半に雨が降り始めると、次々とバーチャルセーフティカー、セーフティカー、フルコースイエローが続出。まずプロトン99号車のトラブルでセーフティカーが出動。このタイミングで雨が降り始め、各マシンが次々とピットに入る。しかし、フェラリ勢はここでステイアウト。フェラリは大きなマージンを持つも、雨が強まってきてペースが上がらず、最終的にはたまらずレインタイヤに交換。ここでトヨタ7号車、ペンスキ6号車がトップに立つ展開に。その後に雨の影響でジョウタ12号車がクラッシュでフルコースイエローに。また、BMW15号車もクラッシュでフルコースイエロー。途中ペンスキ6号車がトップに立つシーンもあったが、トヨタ7号車は結局そのままリードを保ち、今季初優勝。ニック・デ・フリスはキャリア初優勝となった。
結果
1.M.コンウェイ/小林可夢偉/N.デ・フリス(トヨタ)
2.K.エストル/A.ロッテラ/L.ファントホール(ペンスキ-ポルシェ)
3.M.キャンベル/M.クリステンセン/F.マコウィッキ(ペンスキ-ポルシェ)
4.A.フオコ/M.モリナ/N.ニールセン(フェラリ)
5.S.ブエミ/B.ハートリ/平川亮(トヨタ)
6.R.フレインス/S.ヴァン・デア・リンデ/R.ラスト(WRT-BMW)
7.J.カラードウ/A.ジョヴィナッツィ/A.ピエール・グイディ(フェラリ)
8.R.クビツァ/R.シュワルツマン/叶一飛(AFコルセ-フェラリ)
9.M.ジェンセン/N.ミュラ/J-E.ヴェルニュ(プジョ)
10.E.バンバ/A.リン(キャデラック)
次戦はル・マンの前哨戦と呼ばれるスパ。昨年はトヨタ7号車が力を見せて優勝したが、今年の接近戦は目が離せない。
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