『ある犬の飼い主の一日』読了

 昨日からじっくりと時間をかけて『ある犬の飼い主の一日』を読み終えた。この本を家にお迎えしたのはたぶん昨年の4月くらいのことで、読み始めるまでに1年近く眠らせていた。
 そもそもこの本を買ったのは表紙の犬の絵がかわいかったからだ。わたしは大の犬好きで、だから表紙を見たときにとてつもなく惹かれてしまった。だから、読んだ感想として、犬あんまり出てこなかったなというのが大きい。まあ飼い主の一日の話だから仕方がないんだけど、もうちょっと犬との楽しい話かと思ってたよ。なんかワンちゃん心不全だったし。
 あとは、翻訳の感じが合わないのか、物語がすーっと流れていく感じが合わないのか、あんまりおもしろくはなかった。たびたびセックスの話をしていたし、余計に落胆というか、犬の話を期待して読み始めたら男の陰茎が立ち上がるのまじで意味がわからん。ただ、官能的なものとしてではなく生気の象徴としてたびたびそういった描写がされていたような気がして、そういう意味では納得したんだけど、いやでも犬! もっと犬との楽しい話が読みたかった。帯になんかの海外の文学賞を獲ったって書いてあったから、ほんわかした話を勝手に期待していただけなんだけどさ、たぶん。

ここから先は

133字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?