『地球にちりばめられて』読了

 旅をしていた気分だ。もちろん、様々な地名が出てくるからというのはあるけれど、それだけではない気がする。たぶん、登場人物たちの心の動き方が旅そのものだったからなんじゃないかな。何か、あるいは誰かにいきなり魅了されてしまう。そして、それを追うように自然に心と体が動いてしまう。それでいくとわたしはこの本に連れてこられたひとりなんだけどね。

 今日の暇つぶしのためにとりあえず読み始めたんだけど(家にはだいぶ前からあった)めちゃくちゃ面白かった。なんかこう、人と出会うって奇跡なんだなというか、こう、自分で想像してなかった道を呼び起こすんだなと思った。今のわたしが去年のわたしからは想像できないようなことをしているのも、今年出会った人たちのおかげなのかな、なんてふと考える。だとしたらうれしいし、今までのわたしがわたしであれたのも、出会ってきた人たちのおかげだったらうれしいなと思う。
 Hirukoがしゃべるパンスカ? 面白いなと思った。なんかこう、言葉って伝わることを目的とするものもあるんだなという。伝わればそれだけでいいってわけではもちろんないと思うけれど、こういうあり方もあっていいんだなというか。英語もドイツ語も勉強しているのにできないとか思うけど、日本語とそれらのいろんな要素がまじりあったわたし自身の言語をしゃべってもいいんだなと気づけた。臆せずがんがん話しちゃうわよ。

 さて、次に読みたい本は『果てしない物語』なんだけど、しばらく暇にならなさそうだからどうしたものか。近いうちに旅行に行くんだけど、そのときに持っていきたい本はすでに選んでいるので、もしかしたらそっちの本を読むのが先になるかもしれない。まあ、何かしらの本を読んだら飽きない限りは読了記録を書くと思うので、そのときはまた読んでいただけるとうれしいです。

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