運命の恋

何故、春田は「運命の恋」にこだわるのか?
「運命の恋」とは何か?
1話を見直して頂きたい。
春田は、今の時代の「死語」である「運命の恋」のために合コンに参加している33歳である。
春田にとって、「運命の恋」=「結婚」なのである。
何故なら昔から、
「宿命」は変えらないが、
「運命」は変えられる。
母子家庭から、春田は、恐らく、一生添い遂げられる
「運命の相手」を求めていた。
今まで、出会っていない、「運命の相手」
それを求め、平成が終わろうとしている今も、
出会いを求め、マロに馬鹿にされながらも合コンに参加していた。
部長から迫られ、春田は、
「僕が希望していた「運命の恋」とは少しテイストが違うような気がします」と思います。
春田の「運命の恋」とは何なんだろう。
昔、小学生の我が息子に「あんたの夢は?」と聞くと、
息子は「家族みんなで仲良くドライブに行く。僕と奥さんが居て、
僕の子供も居て、みんなで仲良くドライブに行く」と答えました。
私は、衝撃を受けました。
母子家庭で、母は精いっぱい愛情を注いていたつもりです。
だが、息子はやはり、父親、母親が居る家庭を望んでいたのか?と。
仕事と息子が全てで、(父が居ない分)厳しくも全力で愛し、育てたので
息子は「愛のある子」に育った?と思う。だから?
尚更、父親が居ない事に寂しさを感じる心が持てたのかもしれない。
父親が居たらどうだっただろうか、と。
(息子が33歳になり、今の春田状態ならば、私は恐らく春田の母と同じ行動をとります。)
春田が望む「運命の恋」とは、別れる事の無い、「絶対的な愛」
しかし、性別を除外したら、実は、牧ほど春田の運命の相手がいないのである。
夫婦とは補い合うものですからね。(蝶子さん曰く。)
愛するとは何か?
1年間、部長という(春田にとっては)父親と暮らし、
人を愛する事とは?が素直に受け入れられる男になったのか、と思います。
マロが言った
「人を好きになるのに、年齢も性別も関係ないじゃないですか!」
今の春田なら、多分、迷わず「そうだよ!」と答えられるのです。
神様を前にして、「運命の相手」とは?で、脳裏に浮かぶのは「牧」なのです。

PS
そういう意味では、マロ凄い!!!


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