人が成長するとは

私は学生時代は今で言う、いじめ等色々あっても、
無事大学を卒業し、就職し、結婚し、離婚し、息子を育て、
仕事も世間的にはそれなりのポジションを経験し、
20代では断言できなかった事も、何故か自信を持って断言できる様になっていた。
55歳で、このままでは仕事のストレスで死ぬと思い、
激務(7年間有給消化ゼロ)リタイアし、
短時間勤務の大学のパートのおばさんとなり、
学生時代の友人と青春回帰をしている。
息子は相変わらず、息子のままという問題は抱えているが。。
以前も書いたが、結局、「大人になる」とは「自己犠牲のレベル」と思う。
いや、思っていた。日本人的に。
自分の事より、家族、会社、社会、つまり他の事を鑑み、
精いっぱい全力で頑張る。
頑張る=無理をする=大人。
それはそれで、それぞれの年代でしか出来ない事であり、
ドーパミンが出まくり、精神的に向上し楽しいのである。
自分が成長した?と勘違いし、
「これでいいのだ」とバカボンのパパも言ってくれるのである。
しかし、55を過ぎ、余生を考えた時、
「自己犠牲はもう良いのでは無いか?」と悲鳴を挙げている精神は思った。
私は色々問題の有る息子が居るので、死ぬときには私物は段ボール箱3箱を目標にしている人間で、物欲が無い。
後は息子が生きていける金を残し、自分は「早々に死ぬのみ」と考えていた。
その余生で私を潤わせてくれたのは、
どんな事も相談できる「心の友(赤毛のアン)」である。
つまり十代回帰である。
幸いにも、そのタイミングで、社会で同様に神経をすり減らした友と再会し、関係を復活できた。
「君の名前で僕を呼んで」は、まさに10代の頃にはまっていた、
少女漫画(萩尾、竹宮、大島の3巨頭)を思い出させてくれ、
「おっさんずラブ」は20代の純愛を思い出させてくれた。
そして、今、翻訳された英語を普通に読め、感受性が10代に回帰した私は、
ノルウェーで2016年に爆発的に視聴され、10代を中心にヒットした
SKAMに出会う事ができた。
SKAMはノルウェーの高校生の人間関係の葛藤を描いたドラマである。
人間関係の葛藤といえば、非常に陳腐に聞こえるが、それは何時の時代でも
未来においても人間の生きる上での「永遠のテーマ」である。
親子、友人、恋人、社会、すべて人間関係である。
SKAMの凄い点が、実際に存在するノルウェーの高校を舞台に撮影され、
出演者の多くが素人で、その学校に通う生徒である点である。
しかし、彼らは日本の俳優より遥かに自然で素晴らしい演技をする。
特にSeason3、これは次に書きます。

普通の高校生がどうしてこんな演技ができるのか?
ヨーロッパの精神年齢の高さに、ただただ敬服する。
そう、日本人は精神年齢が低いのである。
SKAMに50代半ばで出会い、私が10代で学ぶべきだった事を彼らは学んでいる。勉強で無く、人を通じて。
もし私が彼らの様に10代であの経験をしていたら、
全く違う人生がおくれたと、50代の私は確信する。
人間関係は早い時期に学ばねならない。
根底は親子、家族、それが一番人生に影響する。
次は友情と恋愛。
それを今更ながら、勉強させてくれたのがSKAMである。
このドラマを見るか、見ないかは、日本の未来にも影響すると思わせるレベルのドラマである。
しかし、日本の鎖国しているテレビ局は他の国と違って、
SKAMの版権を買おうとしない。
ならば、本家本元のノルウェーのSKAMを見ましょう。
50代でも、勉強になります!とお辞儀し、且つ、
萌えました。


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