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風鈴まつり

 こんにちは、倒です。
 先日、学生時代の友人Aから突然もの凄い勢いで連絡がありました。普段頻繁に連絡を取る人ではないので何かと思えば、職場で私の高校時代の友人Bと知り合い仲良くなったとか。AがBにプライベートの写真を見せたところ、そこに「な~んか自分の友達に似た人が写ってるな~」と思い尋ねるとそこに写っていた私の名前が挙がったそうです。そこから二人はさらに仲良くなったとのことで、いやはや世間は狭いというか、面白いですね。しかもこの二人、キャラが濃い。
自慢ですが私の友人たちは皆善い人なので、常日頃「私の葬式では皆連絡先を交換しておいた方がいい」と言っています。これでひとつ手間が省けました。

 さて、今回は上記の一件で久しぶりに連絡を取った友人Bとお出かけして参りましたので、それを振り返っていきたいと思います。

 行き先は、静岡県袋井市にあります法多山 尊永寺。県内では有名な厄除けのお寺さんで、年始には初詣に毎年たくさんの参拝者が訪れるそうです。実は行ったことがないのだと言うと職場の人たちに驚かれました。
台風の接近による雨の予報はどこへ行ってしまったのか、当日は快晴で、まさに我々の求めていた夏!。平日だからか参拝者の数は少なく、蝉とひぐらしの鳴く音や小川のせせらぎに囲まれた参道をのんびりと楽しむことができました。
というのは半分本当で、半分嘘です。
木々が生い茂る参道は涼しげで良いのですが、本堂までの階段がつらい!特に我々は全校生徒参加のマラソン大会で後ろから1桁とギリ2桁だった人間ですので、若干恨みながらもなんとか階段を上りました(階段を上らずそのまま緩やかな坂道を行って本堂に向かう道順もあります!)。

この上にもある。手すりがあちあちだぜ



 背後に青い空と自然をたたえた本堂・尊永寺は潔く堂々として、まさに厄を除けつけなさそうな厳格さがありました。現在風鈴まつりが開催されており、風がそよぐと、大師堂に下がるたくさんの願掛け風鈴が夏の涼を感じさせてくれます。

風鈴祭り中限定絵柄の御朱印を書いてもらいました!

境内には他に何か所も風鈴がかかっている場所がありますが、私のお気に入りは諸尊堂にある、青と透明の涼しげな風鈴です。

風鈴もものによって音が違うんですね


同じ夏の暑さでも、日常を過ごしているときに感じるじっとりとした暑さと違い、流れる汗すらさっぱりと気持ちの良い暑さと、そこに吹く爽やかな風を感じられるような気がしました。

 本堂を出て、行きとは違う道を下っていくと、少し開けた場所に不動明王が鎮座しています。「一意一願不動明王」といい、ただ一つの願い事を熟願すれば成就すると言われているそうです。一球入魂的な感じかな?と思い、「ちょっとタイマン張ってくるわ」とご挨拶に伺いました。この書き方のせいで完全にカチコミカチコミ申してる人になってしまいました。厄除けの他にも境内には女性の活躍や、健康など、ご利益のあるたくさんの神様やお地蔵様がいらっしゃったので、機会があればぜひご挨拶に伺ってみてください。

 高校時代の友人Bと再会したのは約5年ぶりだったのですが、話はじめるとその時間を感じないどころか、毎週会っているかのような気すらしました。それは彼女の明朗な人柄によるものなのでしょう。撮った写真はどれも輝いていて、この夏の大切な思い出のひとつになりました。

 余談ですが、その晩面白いことが起こりました。9羽の鶴を飼う夢を見たのです。鶴が出てくるというのは総じて吉夢なのだそうですが、さすがに9羽はシフトかぶりすぎじゃないですかね?
鶴の卵が孵化して、しばらく経って見に来たら成長した雛が数羽、そして何羽かが鶏になってコケコケ鳴いていたので、驚きながらも「(これから君たちを自宅に連れて行くけど)あんまり鳴いちゃだめだよ」と言うと、鶏たちは徐々に静かにしてくれました。その後、彼らが入った大きなカゴを持って歩いているうちにいつの間にか鶴になっていたので皆で歩いて帰りました。途中人のかたちになったりもしていたし、人間との意思疎通ができる鶴たちだったようで、中には鶴の姿のまますぐ傍を歩きながら「カゴ重くない?持とうか?」と言ってくれる優しい子もいました。まあまあ大きい鳥9羽と帰宅すると父がとても困っていて、「それはそう」と思いながら目覚めました。
お寺に参拝した夜に鶴の夢を見るのはなんだか縁起が良いですね。この夢に現れた中で唯一現実で見知った人である父に良いことが起きて、(日中に女性にご利益のあるお社にご挨拶させていただいたのですが)今月末に出産を控えた親友の厄を払ってくれるといいなと思います。そしておこぼれ程度に私のカチコミにも応えてくれるといいのですが…。欲深っ!

 台風によって全国的に様々な影響が出そうなお盆ですが、これを読んでくださっている方も命を守って安全に、健康第一でお過ごしください。



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